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[ACL]G大阪、2-0の快勝で史上初の準決勝進出

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[9.24 ACL準々決勝第2戦 G大阪(日本)2-0アルカラマ(シリア) 万博]

 ACL準々決勝第2戦は24日、万博でガンバ大阪-アルカラマ戦を行い、ホームのG大阪が2-0の勝利を収め、2戦合計4-1でクラブ創設以来初の準決勝進出を果たした。

 G大阪はGK藤ヶ谷陽介、DFは右から加地亮、中澤聡太、山口智、下平匠、中盤の明神智和、遠藤保仁、橋本英郎、FWロニーの9人までが第1戦と同じ先発メンバー。第1戦で先発だった中盤の二川孝広の位置には寺田紳一が、21日のJリーグ第25節京都サンガF.C.戦で負傷したFWルーカスの代わりには播戸竜二が2トップの一角としてこの試合に起用された。
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 アウェーでの第1戦を2-1で勝利していたG大阪は、ホームでの第2戦を引き分け以上、もしくは0-1の敗戦でも準決勝進出が決まるとあって、試合の立ち上がりは相手の様子を見つつ静かに入った。
 対して、2点差以上の勝利が必要なアルカラマは左サイドのアーテフ・ジュニアトを中心に、序盤から積極的に仕掛ける。ジュニアトが再三ゴール前にクロスを放り込むが、G大阪も中澤や山口が冷静に対応した。
 G大阪の前半最大の見せ場は31分に訪れる。中央からドリブルで仕掛けた寺田が、ゴールまで約30mの距離からドライブ回転のかかったミドルシュートを放つ。GKが見送ったボールはクロスバーに直撃するも、こぼれ球はフリーの播戸のもとへ。しかし、播戸のヘディグシュートが今度は左ポストの根本に直撃。再び足元へ転がってきたボールを、播戸が慌てて右足で蹴り返すもミートせず右に外し、絶好の先制のチャンスを逃して0-0で前半を終えた。

 後半に入ると、開始直後こそはアルカラマも怒涛の攻撃を見せたが、次第に試合はG大阪ペースで進む。遠藤のパス回しを中心にロニーや寺田が積極的に仕掛けてシュートを放ち、アルカラマ・ゴールを脅かすと、アルカラマの攻撃は徐々にカウンター一辺倒となっていった。
 また、後半26分には明神が相手選手と激突し、頭から流血するというヒヤリとする場面もあった。
 G大阪の西野朗監督は後半18分に播戸に代えて山崎雅人、同32分に寺田に代えて二川孝広と、フレッシュな選手を次々と投入。そして、この交代策が的中する。
 後半38分、ロニーのスルーパスに抜け出した山崎がドリブルで持ち込んでPA内に侵入。DFをひとりかわすと、左サイドの角度の無いところから強引にシュートを決めて、G大阪に待望の先制点をもたらした。
 さらにその直後の後半40分、二川とパス交換をしたロニーが縦に抜け出し、GKの位置を見定め冷静にフィニッシュ。2-0と突き放し、勝利を確定付けた。

 結局、G大阪は2戦合計4-1の圧勝で危なげなく準決勝へ進出。準決勝では準々決勝でアルガドシャ(クウェート)を2戦合計4-3で破った前回王者でJリーグのライバルでもある浦和レッズと対戦。ACLでは史上初の日本勢同士の対戦となる。
 なお、準決勝は来月8、22日に行われ、第1戦はG大阪ホームで行われる。

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(文 宝田雅樹)

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