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[FCWC]初出場初勝利のアデレード、いざG大阪戦でリベンジヘ!!

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[12.11 FCWC アデレード・U2-1ワイタケレ・U 国立]

 FIFAクラブワールドカップ(FCWC)初出場にして初勝利をもぎ取ったアデレード・ユナイテッド(開催国枠・アジア2位/オーストラリア)が、14日の準々決勝・ガンバ大阪戦(豊田スタジアム)でのリベンジを誓った。
 この日決勝弾を決めた主将のMFトラビス・ドッドは、「(ACL決勝で)ガンバと2試合やって分かったが、ガンバには勝つことができる」。試合後、強気な発言をしG大阪を挑発した。また、3年間プレミアリーグ・ボルトンでプレーした経験を持つDFスコット・ジェーミソンも「我々は彼ら(G大阪)を研究し丸裸にしている。前の対戦で試せなかったことを試してみたい」と、14日のG大阪との再戦に向けて不敵に笑った。
 しかし、G大阪にとってアデレードは恐れるに足りぬ相手。アデレードは、FCWCの出場権をかけたACL決勝戦でG大阪に0-5(2試合合計)と、1ゴールもあげることなく完敗している。この日の試合でも、アデレードはボール支配率64%、シュート数は相手の3倍以上の19本を打ちながらも辛勝を余儀なくされた。大事な場面でのパスやシュートの精度が低く、終始決定力を欠いた。特にこの日の2得点は共にセットプレーからの得点。サイドからのクロス、中盤からロングボールを連発するものの、流れの中からは得点できずエースのFWクリスティアーノも精彩を欠いた。単調な攻撃が多くアイディアに欠けたオフェンスが目立ったこの日のアデレードには、ACLでJ王者の鹿島アントラーズ、ウズベキスタンのトップチーム・ブニョドコル(旧クルブチ)に連勝した時のような勢いは感じられなかった。ただ、アデレードは2度負けているアジア王者のG大阪に対して、並々ならぬ強い意気込みで臨んでくるのは必至。そして、この日怪我で欠場したDFカッシオ、DFオグネノブスキ、MFディエゴら主力選手が戻ってくる。また、アデレードは屈辱の敗北から学ぶことも多かったという。ドッドはG大阪戦に先駆けて、「まずスペースを与えないこと。ガンバは技も走力もあり非常に優れたチーム。だから絶対にスペースを与えてはいけない」と、改めて気を引き締めている。
 とにかく14日の準々決勝は、ワールドカップに相応しい気合漲る激闘となることは確か。アデレードもG大阪も目の前の敵を撃破すれば、準決勝は欧州の覇者マンチェスター・ユナイテッドが見えてくる。リベンジか、返り討ちか。その答えは14日、豊田スタジアムで明らかになる。

(取材・文 山口雄人)

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