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クラブW杯初出場のアデレード・Uが世界第5位に!!

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[12.18 クラブW杯(FCWC)5位決定戦 アルアハリ0-1アデレード・U 横浜国際]

 FIFAクラブW杯・5位決定戦が18日、横浜国際総合競技場で行われ、アルアハリ(アフリカ代表/エジプト)とアデレード・ユナイテッド(開催国枠・アジア2位/オーストラリア)が対戦。試合は、立ち上がりにFWクリスティアーノのゴールで先制したアデレードが1点を守り切り勝利。世界のクラブの5位の称号を手にした。

 準々決勝でパチューカ(北中米カリブ海代表/メキシコ)に2-4の逆転負けを喫したアルアハリのフォーメーションは4-4-2。パチューカ戦でゴールを決めたFWフラビオとFWモハメド・アブトレイカを2トップにし、準々決勝より攻撃的な布陣を敷いた。一方、準々決勝でガンバ大阪に0-1で零封されたアデレードは、FWクリスティアーノとFWユーニスをトップに置いた中盤ボックス型の4-4-2の布陣で臨んだ。

 アデレードが前半6分、試合をいきなり動かした。クリスティアーノが左サイドからスピードに乗ったドリブルで切れ込み、相手守備網をスルスルと抜き去ると、右足の弾丸シュート一閃。意表を突く動きでゴール右上に先制点を叩き込んだ。するとアデレードは一気にアルアハリゴールを襲う。その直後、右サイドからのパスをササ・オグネノフスキがヘディングで強襲。前半13分には、MFディエゴとFWユーニスのワンツーから最後はクリスティアーノがシュート。どちらも得点には繋がらなかったが、アルアハリを攻め立てた。
 一方、序盤の支配率で劣勢だったアルアハリも、ピッチを広く使って素早いパスでリズムを作る。MFアシュールの狭いスペースへのスルーパス、またFWアブトレイカ、MFバラカト、MFハッサンらの連携を武器にキープ率を高め、前線のフラビオにボールを集めてアデレードゴールを目指した。前半40分、右CKからのクロスをニアサイドのフラビオが強烈なヘディングシュート。ロスタイムにもPA正面のFKからアブトレイカが直接シュート。しかし、アルアハリはチャンスをモノにすることが出来ず前半を1点のビハインドで折り返した。
 アルアハリは後半、アブトレイカをMFヤセルに、MFハッサンをFWホスニに交代。前半61%のボール支配率を誇ったアルアハリは、後半も優位にボールをキープしゲームを進めた。しかしアデレードの早いプレッシャーの前に横パスに逃げることが多く、効果的なパスを繋げない。我慢の時間が続いた後半21分、アルアハリはフラビオをFWエルアギジに替え投入し勝負に出る。アデレードも3選手を入れ替え追加点を狙い、一進一退の攻防が続いた。後半30分過ぎ、アルアハリは最後の力を振りしぼり、同34分エルアギジがヘディングシュート。同37分にはMFバラカトがゴール前に侵入し強烈なシュートを放つもGKの好セーブの前に弾きだされた。結局、アルアハリは最後までアデレードの堅守を破れず0-1で完封負けを喫した。この結果を受けて、アデレードは大会初出場にしてFCWC第5位の快挙。一方、アルアハリは06年の第3位から順位を落とし、08年は第6位に終わった。

<写真>得点を決めたアデレード・UのFWクリスティアーノを中心に歓喜の輪ができる
(取材・文 山口雄人)

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