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G大阪vsマンチェスターU 試合後のG大阪選手コメント

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[12.18 クラブW杯(FCWC)準決勝 G大阪3-5マンチェスターU 横浜]

 FIFAクラブW杯は18日、横浜国際総合競技場で準決勝を行い、欧州代表のマンチェスター・ユナイテッド(イングランド)がFWクリスティアーノ・ロナウドやFWウェイン・ルーニーの2得点などでアジア代表のガンバ大阪を5-3で下し、決勝進出を決めた。
 以下、試合後のG大阪の選手コメント

●MF遠藤保仁
「GKがそんなに動かなかったので、サイドに強くければ決まると思って自信を持って蹴った。
 ボールはしっかり回せたけど、最後の部分で差が出た。マンUは両方のペナルティーエリアで攻撃も守備も質が高い。しかし、そんなにプレッシャーも感じなかったし、スペースはあったと思う。最後のところでしっかりしているなと思ったけど、自分のところでボールも持てたし、落ち着いてやれた。ガンバの攻撃は示せたと思う。
 それだけにセットプレーで前半に2失点したのはもったいなかった。2-1になって、むこうが焦りなのかわからないが、急に来た。うちとしてはこれからいける、というところだったので、ああいうところは集中してやらないといけない」

●FW山崎雅人
「シュートシーンは、橋本さんからいいパスがきたので、僕はGKを先に見ることができて、落ち着いてきめられた。ガンバらしいサッカーができたと思う。いい結果ではないけど、らしさは出せた。
マンUはボール回しもうまいし、サイドチェンジから仕掛けてくる。技術だけじゃなく、激しいし、運動量もあった。
 前半はうちも思ったよりボールが回せたし、あとは最後のところだった。どのチーム相手でもボールを回せるという自信になる。
 マンUは個の能力が違う。判断も速かった。ルーニーが入ってテンポが上がりましたね。ひとりでも行けるし、周りも使えるし、怖い選手。クリスイティアーノ・ロナウドは一人で仕掛けることができる。ああいうのは練習で身に付くものではない。マンUにはそういう選手が2、3人いる。それが大きい」
―やれた部分は?
「マンUだからといって、いつもどおりやろうと思っていた。変に勝負してチームのリズムが崩れるのは嫌だった。前半はシンプルにボールを出して、前を向くようにした。どことやっても、ガンバの方がボールを回せると思った。あとはフィニッシュ」
―ユニホームは交換した?
「絶対換えない。俺のが好きだから」
―マンUから点を取った意味は?
「個人的にも自信になるし、チームとして3点取ったのも大きい。マンUは映像で見るより球際が激しくて、気持ちも強い。ひとりひとりが労を惜しまずに頑張るし、そういう基本を普通以上にやる。それに個々の強さがあるんだから、それは強いよなと」

●MF橋本英郎
「次元が違った。相手は前半流して後半の勝負どころで上げるのがうまかった。僕らも中盤が敏感に反応しないといけなかったのに、僕自身疲れもあって対応できなかった」
―差を詰めるには?
「取れるときに取らないと。前半のバン(播戸)の決定機とかでしっかり取れれば」
―得たものは?
「またゆっくり考えたい。差があり過ぎて、自分の中で消化しないと。今は3位決定戦に切り替えている。終わったことを引きずらないで、3位決定戦に勝って、ひとつでも上のレベルのチームであることを証明したい」
―ユニホームはだれと交換した?
「ギグス。狙い通り。自分から向かって行った。昔からマンUでやっている選手だし、いい時期も悪い時期もマンUにいた。先があまりなさそうなので貴重かなと(笑)。自分より年下には行きたくなかった」

●DF中澤聡太
「3点取ったけど、5点取られましたからね。2-1なら2-2にするチャンスがあったけど、そのあと、3-1、4-1、5-1までいっての3点ですから。それでも、マンUが3点取られたのは見たことがない。うちのスタイルは貫けたと思う。
 3失点目は僕のミス。センターバックとしては完全なミスです。前に出られたと思ったら、すぐ体を入れ替えられた。Jでは感じないものだった。相手に余裕があったのだと思う。
 僕も、こういう言い方はどうかとも思うが、Jなら自分も余裕をもって対応できたのかもしれないけど、ルーニーにはできなかった。うちが1点取ったあとは、感動的なスイッチの入り方だった」

●DF山口智
「1失点目のセットプレーは、完全に相手がでかかったし、自分のポジション取りが悪かった。GKとのコミュニケーションもとれていなかった。相手はすべてが速い。レベルが違う。スピード、判断、寄せ、パス、危機察知応力、すべてが速い。うまくやっているつもりが、うまくあしらわれていたようだ。
 ルーニーが入った時間帯は、うちのほうの対応がすべて遅れていた。ルーニーが入ったことが攻撃への意識の切り替わりという合図だったのかもしれない。ルーニーとユニホーム交換をしたのは、向こうから声をかけてきたから。最初は興味がなかったけど、あれだけすごいやられ方をした相手に言われたので交換した」
―立ち上がりはよかったが?
「できないという感じは最初からなかった。できるんだと。立ち上がりは理想の入り方ができて、相手のリズムも把握できた。セットプレーは防ぎきれない高さだった。頭1つ半以上出ていた。単純に上からいかれた」

●DF安田理大
「3点取れたのはよかったけど、得点直後の失点はもったいなかった。前半は、僕的には(4分に)相手をかわして右足でシュートまでいけたし、やれると思った。ただ、相手は1対1の間合いがうまい。間合いがうまいから、クロスも相手に当たってしまったりした。
 クリスティアーノ・ロナウドは、足の速さ、フェイントの速さ、タッチの速さ、すべてが速い。俺らのプレッシャーを全然プレッシャーと感じていなかった。
 ユニホーム交換は、マッチアップした選手とやろうと思っていた。C・ロナウドに英語で“僕はお前が好き。尊敬している”と言ったら“サンキュー”と言ってウインクされた」

●GK藤ヶ谷陽介
「もうちょっと耐えたかった。失点を抑えたかったです。前半にいい形を作れていたので、セットプレーからの2失点は反省しないと。スイッチが入ったときのマンUは動き出しが速かったです。その辺は力の差を感じました。ルーニーはボールをもらう動き出しが速いし、シュートがうまくて落ち着いている。こっちが1点を取ってから相手もスイッチが入って、ワンテンポ上げてきた。1点取ってからすぐだったので、もったいなかった」

●FWルーカス
「数字は彼らが考えたものにはならなかったかもしれないけど、質の高さで結果が出た。僕は中盤でボールをもらってつなぐ役割だったので、それはできた。差はいろいろあるなあ。しっかり止めても、次の選手が出てきてしっかり決めるからね」

(取材・文 矢内由美子、西山紘平)

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