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マンU苦しめた筆頭株・遠藤「満足はしてないが楽しめた」

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[12.18 クラブW杯(FCWC)準決勝 G大阪3-5マンチェスター・U 横浜]

 「満足はしていないけれど、楽しめたゲームでした」。3-5でマンチェスター・ユナイテッドに敗れはしたものの、アジア代表として最もマンUを苦しめた男・ガンバ大阪MF遠藤保仁は、試合後そう振り返った。
 G大阪は序盤から遠藤を中心に前線・中盤でプレッシングに行き、主導権を握った。「そこまでプレッシャーも感じなかったしスペースはあった。自分でボールを持てたし落ち着いてプレーできた」と自信を示したように、遠藤はこの日も両サイドを駆け回りG大阪の攻守の要となった。前半にはクリスティアーノ・ロナウドにマッチアップし、厳しい寄せでボールを奪取した場面もあった。アレックス・ファーガソン監督は「(我々は)時々ナーバスになった。遠藤はルーカスのトップ下として来ると思っていたが、左右に走り続けて厄介だった。ガンバのチーム全体の走力には驚いた」と舌を巻いた。
 後半に入ると、遠藤は橋本英郎に替わり右翼からボランチに入り、後半5本の枠内シュートでマンUゴールを襲った。後半20分に左外に逃げるブーメランのようなFKを放つと、同32分にはミドルシュートを立て続けに見舞い、同36分にも30mのFKを打ち込んだ。いずれもGKエドウィン・ファン・デル・サールの好セーブの前にあと一歩のところで阻まれたが、後半40分ついにPKからの鋭いシュートでマンUゴールを突き破ってみせた。
 結果には満足出来ないと話した遠藤だが、世界有数の強豪・マンU相手にここまで戦えた事に自信を深めたのは事実。「点差は開いてしまったが攻撃はできた。何よりもガンバの攻撃サッカーを示す事ができたと思う」。遠藤はそう語り、この試合で得た土産を来シーズンのからのガンバサッカーに反映するつもりだ。

<写真>直接FKからゴールを狙うG大阪MF遠藤
(取材・文 山口雄人)

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