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[天皇杯]フランサが延長弾!柏が9大会ぶり4強

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[12.20 天皇杯準々決勝 柏3-2(延長)広島 桃太郎]

 柏レイソルが延長戦の末、サンフレッチェ広島を3-2で下し、99年大会以来、9大会ぶりの準決勝進出を決めた。試合は序盤から激しい点の取り合いとなった。前半3分、MFアレックスのFKにDF古賀正紘が頭で合わせ、柏が先制したが、広島も同6分にPA内のこぼれ球をFW佐藤寿人がゴールに背を向けた体勢から左足でオーバーヘッド気味に蹴り込むアクロバティックなゴールで同点。柏は前半13分、相手GKのパスミスから最後はFW菅沼実が右足で勝ち越しゴール。しかし、前半26分、広島はDFストヤノフの無回転ミドルをGKがこぼしたところに佐藤寿が素早く詰めて左足で押し込み、再び同点に追いついた。

 相手ゴール前までショートパスをつないで押し込む広島はその後も再三、決定機をつくった。しかしDF槙野智章のシュートはポストを叩き、ゴール前の混戦から押し込んだ槙野のシュートをゴールライン上でDFがクリアするなど柏は体を張ったディフェンスで耐え抜いた。後半42分には槙野の2連続シュートをGK菅野孝憲が顔面で止めるスーパーセーブ。後半ロスタイムの佐藤寿のシュートもゴールライン上でDF小林祐三にクリアされた。

 粘り強く守っていた柏も後半18分にFW李忠成、同23分にFWフランサを投入し、カウンターからチャンスをつくっていた。2-2のまま突入した延長前半9分にはフランサが李とのワンツーで抜け出し、右足アウトサイドでGKの頭上を抜く技ありのループシュート。結局、これが決勝点となり、終盤の広島の猛攻にも耐えた柏が4強の切符を手にした。

 フランサは「ああいうチャンスが来るとは自分でも信じられなかった。チュンソン(李)とワンツーでいいプレーができた。ゴールを決めて締めくくりたかったのでよかった」と喜んでいた。柏は29日の準決勝でF東京と対戦する。

(文 西山紘平)

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