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パチューカvsG大阪 試合後の選手コメント

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[12.21 クラブW杯(FCWC)3位決定戦 パチューカ0-1G大阪 横浜]

 FIFAクラブW杯・3位決定戦が21日、横浜国際総合競技場で行われ、アジア代表のガンバ大阪が北中米カリブ海代表のパチューカ(メキシコ)をFW山崎雅人のゴールでねじ伏せ、クラブW杯3位に輝いた。
 以下、試合後の選手コメント。

●FW山崎雅人
―3位おめでとう!!
「…疲れました。中二日できつかったです。でも3位と4位は全く違うので、チームに貢献できてよかったです」
―前半から播戸選手と共に飛び出しが良かったですね?
「今日はギリギリまで我慢して裏へ抜けだしてやろうと心がけていた。ゴールシーンは播戸さんから良いボールが来たので、もう蹴り込むだけだった」
―ゴールの後は余り喜んでいなかったようだが?
「決めた割にはオフサイドだと思ったので、余り喜べなかった。問題はその後。特に後半は守備に回る時間が長すぎた。」
―今大会2得点をマークしましたね?
「(佐々木)勇人の分まで頑張ろうと思って試合に臨んできました。これまでは点を決める技術がなくて、意識だけが先行していた。監督に言われたとおりゴールを意識したプレーをして、シュート練習を重ねてきたおかげで取れるようになった。ACLやクラブW杯を通してガンバのスタイル、自分のスタイル、自分らしさを出して点を取れるようになってきた」
―改めて、今の気持ちを?
「(クラブW杯)ではガンバらしいサッカーが出来た。何よりも今日勝ち取った3位は自信になった」

●FW播戸竜二
―試合の感想は?
「点は取れず残念。チャンスもあったし決められていれば、もっと楽に戦えたかもしれない。天皇杯へ向けて課題ができた」
―今大会で得たものは?
「うまくチャンスをものにして3位になれた。マンUには負けたが、今日は厳しい試合にも関わらず北中米カリブ海代表に勝てた。これは大きい。今日はチャンスはあったが、自分は決め切れず力不足を感じた。マンUとの違いは決定力。それは明確」
―山崎選手との2トップはどうだったか?
「Jでも山崎とは組んでいるし、コミュニケーションの面でもやりやすかった」
―3試合戦って感じた大陸間の差は?
「アデレードにはフィジカルで押された時に、こちらは更に強いフィジカルで押し返す事ができなかった。マンUは全ての面において上で、力の差を一番感じた試合。今日のパチューカは、うちのプレスをかいくぐって攻撃も仕掛けてきた。うちはひっくり返されないよう大変だった。やはり中南米などのチームと対等にやるには、日々の練習から決め切る事を心掛けてやるしかない。またACLで優勝して、こういう大きな大会に出場したいと思います」

●MF遠藤保仁
―今日の感想は?
「みんな疲れていたと思う。一年間戦ってきた中での最後の大会で、チームとして3位を獲得したのは良かった。全体的にもっと高い位置で球を奪えれば更に良かった。でも後半キープされていた中でも、余り怖さはなかった」
―大会の総括を?
「この大会は間違いなく素晴らしい経験値になる。得たものも直すべき所もたくさんあった。このキャリアを天皇杯に繋げるには時間が短いが、来シーズンまでにはビデオ見るなりして次に繋いでいきたい。ミスをなくす、切り替えを早める。これだけでもかなり失点は少なくできるだろうし、明確に見えた課題ではある」
―世界との差は感じたか?
「ガンバの戦い方は、世界でも十分に通用した。更に精度を磨いていくだけです。Jではガンバは研究し尽くされているので、それ以上の事をやらなければならない」
―ある種の達成感がある中で、来季のモチベーションは大丈夫か?
「来季も普通に高いモチベーションをもって戦う。アジア制覇して満足しているとかは全くない。クラブW杯という世界中が注目するような大会でやれた事には満足しているが、モチベーションには関係しない。来年も高いモチベーションでサッカーに取り組みたい」

●MF橋本英郎
―大会を終えた感想は?
「しんどい試合が続く中でも、必死についていけばチャンスは来るんだと思った。この時期までサッカーをやり続けら得るのは僕にとって大きいですし、幸せなことですね」

●FWルーカス
―世界3位の感想は?
「点を取れなかった点では満足していないが、ポゼッションの面では満足している。パチューカは戦ったことのない相手だし、分からないことが多かっただけに勝てて良かった。まずこの大会で3試合出来て、そのうち2試合に勝てたことで、大会としては満足できるかな」

●DF山口智
―今大会3位の結果を受けて?
「嬉しいです。自分たちのスタイルが世界に通用すると分かった。Jにはないスタイルのチームと戦えた事が大きいですね。世界的な大会で勝つ厳しさ、難しさを味わえた。特にルーニーなんかは、テレビで見る以上のスピード、判断の早さを肌で感じた。ここでの経験値を、これからのサッカー人生に活かしたいです」

●DF中澤聡太
―厳しい試合でしたね?
「常に全力で戦ってきました。ここまでポゼンションで優位に立たれて回されたことも少ないと思う。それでも今日は、怖さというのは感じなかったですね」

●DF安田理大
―今大会の総括を?
「各大陸の王者と戦う中で経験できたことは計り知れない。これからはこの経験を活かして、また反省する点は反省して継続してチームを高めていきたい。そうすれば世界最強に近づいていける」
―世界との違いで一番感じた事は?
「ボールの置き所ですね。置き所が違うと、最後の決定力も違ってくる。マンUとの最も大きな差は決定力の部分でした。でもこの大会は2勝1敗、結果を残せて気持ちが良かった。過密なスケジュールで疲れてはいたが、今日は90分間集中切らさずに試合出来た。その分、ロッカールームではみんなドッと疲れが出ていましたけど…」

[パチューカ]
●GKミゲル・カレロ
―試合の感想は?
「良い試合を見せようと努力したが、力が及ばなかった。ガンバは素晴らしいチーム。世界第3位に見合うゲームをしたよ」
―後半自ら攻め上がるなどしていたが、あれは味方選手の攻撃に痺れを切らした面もあったのか?
「そんな事はない。結果はどうなるか分からなったが、スタジアムに来てくれた方々を最後まで楽しませたかった。ああいうプレーは私の性格の一部なんだ。私は3位とか4位とか考える以前に、とにかく今日はエキサイティングな試合を見せたかった。それだけだ。だから満足しているよ」
―G大阪で最も印象に残った選手は?
「遠藤だ。ガンバのスタイルを安定させるには彼が欠かせないだろう」

(取材・文 山口雄人)

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