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[選手権]深町の2得点で長崎日大が逆転(丸岡vs長崎日大)

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[12.31 第87回全国高校サッカー選手権大会1回戦 丸岡(福井)1-2長崎日大(長崎) 駒場]

 駒場スタジアムの第1試合では2年ぶり22回目の出場の丸岡(福井)と、名門・国見を県大会準決勝で下した初出場校の長崎日大(長崎)が激突。
 長崎日大が丸岡に後半に先制を許すも、MF深町浩之(3年)の2得点で逆転勝利を収めた。その結果、長崎日大は1月2日に近大和歌山(和歌山)と対戦する。

 前半は個人技で上回る丸岡がやや優勢に進める。U-18日本選抜の経験のあるFW石津令門(3年)が起点となり、スピーディな攻撃を展開。10分には右から2本パスが繋がり、MF杉岡晃寛(3年)が相手GKの至近距離からシュートを放つ決定機を作る。長崎日大は「緊張して受身になっていた」という亀田陽司監督(36)の言葉通り、相手の勢いに押されたが、それでも反撃。13分に速攻とCKから2本のシュートを打つ。だが再びピンチが訪れる。28分、タテパスで抜け出した丸岡・石津が右サイドを独走。相手GKと1対1のシーンを迎えたが、シュートはGKの正面に。

 そして42分に丸岡が先制点を奪う。石津が左からドリブルで切れ込みペナ内へ侵入。相手DFとGKが詰めるも強引に放ったシュートがゴールの中へ。追う立場の長崎日大は48分、ボランチのMF西村大輔(3年)を投入。これで3-5-2から4-4-2にシステムを変更した。
「相手のトップに圧力がかかっていなかった。また相手のサイドの選手が高い位置にいるから、その背後を狙おうとした」(亀田監督)
 この意図のある選手交代が勝敗のポイントだっただろう。それまでバタバタしていた長崎日大の守備陣が安定し始め、攻撃にもメリハリが出る。同点弾は56分。FKのハイクロスをFW前田大智(3年)が頭で落とし、深町が押し込んでゲットした。逆転弾も同じような展開から。66分、FKからのロビングをDF柿本啓太郎主将(3年)がヘッドで折り返し、ゴール前にいた深町がワントップ後、素早く反転し冷静に2点目を決めた。後がない丸岡だったが、76分にDF飯田隼人主将(3年)が悪質なファウルで一発退場。活路を見出せないまま、試合終了の笛がなった。

(取材・文 小林智明)

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