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[選手権]総体得点王・黒木、まず1発(北越vs大津)

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[高校サッカー注目選手クローズアップ]

[12.31 第87回全国高校サッカー選手権1回戦 北越(新潟) 0-3 大津(熊本) 三ツ沢]

 全国高校総体得点王の大津FW黒木一輝(3年)が選手権初ゴールを決めた。
 1-0で迎えた後半23分だ。黒木は左MF蔵田岬平(3年)のクロスにニアサイドへ飛び込むと右足で難易度の高いボレーシュート。これがゴールへ突き刺さり、貴重な追加点を奪った。黒木は「その前にフリーでシュートを外していたのでうれしかった」と喜んだ。

 この日は平岡和徳監督の指示によりDFの裏のスペースを徹底して突いた。「やりやすくて裏にどんどん抜けられた」。再三のチャンスに絡んだが、前半はビックチャンスを外すなどゴールが遠かった。そのエースに対して指揮官は「もっと前を向いたときにシュートを打ってほしかった」と注文をつけながらもゴールに関しては「あいつらしい得点。難しいシュートを決めて簡単なやつを外す」と笑った。

 全国総体では準決勝の市立船橋(千葉)戦でゴールを決めるなど4得点。同じく4得点の鹿児島城西FW大迫勇也(3年)とともに得点王を獲得した。タイトルホルダーとして臨む今大会。当然周りのマークは厳しくなることが予想されるが当の本人は「得点王を取ったことについては意識していないです。マークは厳しくなると思いますが」と淡々。押し寄せる取材陣にやや戸惑いながらチームバスへと向かった。
 1月2日の2回戦の対戦相手は立正大淞南(島根)。U-19日本代表FW瀬沼優司(3年)擁する桐光学園(神奈川)を完封勝利して勝ち上がってきたチームだ。だが黒木はポーカーフェイスを崩さずに「(過去練習試合で対戦しているが)やりにくいことはない。ビデオとか見て気をつけたい」とコメント。県大会から6試合連続ゴール中のエースの連発記録はどこまで伸びるか。これが大津初Vへの重要な要素となる。

(取材・文 吉田太郎)

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