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[選手権]大津・西田“狙い通り”のオーバヘッド弾!(大津vs立正大淞南)

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[高校サッカー注目選手クローズアップ]

[1.2 第87回全国高校サッカー選手権2回戦 大津(熊本) 4-1 立正大淞南(島根) 等々力]

 大津(熊本)のFW西田直斗(3年)が“人生ベスト”のスーパーゴールを決めた。初戦でU-19日本代表FW瀬沼優司(3年)擁する桐光学園(神奈川)に完封勝ちしている堅守の立正大淞南(島根)戦。相手の締まった守備陣をなかなか破れずにいた大津だったが前半10分、DF森秀太(3年)のスルーパスで右サイドを抜け出した黒木一輝(3年)が、キープした後に後方へ落とすと走り込んできた森が右足ダイレクトでクロスボール。ゴール前にいた西田はややボールよりも前方に入りすぎたようだったが次の瞬間、「感覚で打った」と鮮やかなオーバーヘッドシュートで先制ゴールを突き刺した。
 「(人生で)ベストゴールです」と照れた西田。だが九州の雄の背番号10を背負うMFはこのゴールを狙っていた。今夏の全国高校総体準々決勝・大阪桐蔭戦。この試合、前線でパートナーを組むFW黒木一輝(3年)が同じようなオーバーヘッド弾を決めていた。「こういう(今回のような)ボールが来たら自分も決めたいと思っていた」と明かした西田の“狙い通り”の一撃。加えて、この日西田は前半36分にも右足で勝ち越し弾を決め、快勝劇の「主役」となった。

 全国総体で得点王に輝いた黒木はチームメイトであり「意識している」ライバルでもある。今大会は現在西田が2得点で黒木が1ゴール。高いキープ力とパスセンスに加え得点感覚を備える攻撃の柱・西田は、全国No.1スコアラーの肩書きを持つ黒木とともに、決勝まで2人で競い合いながらゴール数を伸ばしていくつもりだ。

<写真>前半10分、大津・西田が先制のオーバーヘッドシュート!
(取材・文 吉田太郎)

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