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[選手権]攻勢緩めず、四中工が好内容で初戦突破(四日市中央工vs山形中央)

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[1.2 第87回全国高校サッカー選手権大会2回戦 四日市中央工(三重) 2-0 山形中央(山形) 駒場]

 さいたま市駒場スタジアムの第2試合では、2年ぶり26回目出場の四日市中央工(三重)と3年ぶり8回目の出場となった山形中央(山形)が対戦し、四中工が2-0で勝利した。四中工は1月3日に行われる3回戦(駒場)で筑陽学園(福岡)と戦う。

 試合後「スカウティングして、やろうとしていたことはできていました」と振り返ったのは、四日市中央工の樋口士郎監督。その言葉どおり、四日市中央工は立ち上がりから試合の主導権を握った。開始わずか2分、MF稲森睦(3年)が放った長めのスルーパスが絶妙のタイミングでFW榎信博(3年)に渡ってビッグチャンスを作ると、その1分後には稲森のCKからMF近藤悠矢(3年)が体ごと押し込むゴールで幸先よく先制点を奪った。

 勢い付いた四中工は、ワンタッチでテンポよくボールを前に運ぶスピーディな展開からDFラインの裏を狙って相手を翻弄。県予選では勝利を優先して封印していたSBの攻め上がりも解禁し、厚みのある攻撃で優勢に立った。一方の山形中央も鋭い攻守の切り替えから速攻を仕掛け、四中工に主導権を握られながらも同点の機会を窺った。

 しかし46分、CKのこぼれ球をDF豊田和斗(3年)が右足で思い切り叩いて四中工がリードを2点に広げると、試合は一方的な展開に。なんとか1点を返したい山形中央だったが、攻撃の手を緩めない四中工を前に防戦一方となり、手も足も出なくなってしまった。

 四中工は最後まで攻勢を緩めず、結果的に流れの中からゴールを挙げることはできなかったものの、初戦から見事なサッカーを披露して3回戦に駒を進めた。

(取材・文 神谷正明)

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