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[選手権]大津の“Wエース”がアベック弾(大津vs藤枝東)

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[1.3 第87回全国高校サッカー選手権3回戦 大津(熊本) 3-2 藤枝東(静岡) 三ツ沢]

 大津の“Wエース”が前年度準優勝の藤枝東(静岡)戦で今大会初のアベック弾を決めた。まずは前半12分、10番のMF西田直斗(3年)からのラストパスに反応したFW黒木一輝(3年)が左足で先制ゴールをたたき込む。すると次は西田だ。同25分に右サイドをえぐったMF鵜木俊介(3年)の右クロスを右足ダイレクトでゴールへと突き刺した。
 西田が「相手のプレッシャーが苦しかった」と話し、黒木も「(藤枝東は)本当に強かった」と振り返る難敵との激戦。相手守備陣を崩しながらも、決定機を外していた藤枝東に対し、大津は2人のエースが結果を出し勝利を得た。

 夏の全国総体では西田が無得点、今大会は初戦で黒木、2戦目で西田がそれぞれ決めているが、初の全国アベック弾だ。そして2人の今大会のゴール数は計5(西田=3、黒木=2)。3戦10発の大津の中でも、特に2人の得点力が相手の脅威となっている。前日の立正大淞南(島根)戦でノーゴールに終わっていた全国総体得点王・黒木は平岡監督の「できないことを振り返るよりも、今日できることを整理しよう」というアドバイスで前日の不発をひきずらずにあっさりと序盤に先制ゴール。「調子は上がってきています」。次の試合にもつなげた。
 2人がともにゴールを奪ったことについて黒木は「大きかったと思う」と話し「まだまだ良くなります」と宣言した。全国総体では5試合で6ゴールと苦しんだ大津だが、2年生MF藤崎裕太や鵜木、蔵田岬平といった3年生アタッカーの活躍。そしてWエースの存在と攻撃陣が充実、優勝争いの主役に躍り出そうな勢いがある。
 
<写真>前半25分、ゴールを決めた大津・西田(左)を黒木が祝福
(取材・文 吉田太郎)

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