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[戦評][全日本ユース選手権]海外に近い質高きサッカー(浦和ユースvs市立船橋高)

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[09.24 高円宮杯第18回全日本ユース(U-18)選手権大会準々決勝 浦和ユース 3-1 市立船橋高 西が丘]

田村修一の「視点」 

 かなり高いレベルのサッカーをしていた浦和ユースが、延長戦を制して準決勝進出を決めた。パス能力で相手を上回っていた浦和ユースは、守備時のプレッシャーも早く、試合をリードして折り返す。1点を追いかける立場となった市立船橋高は、球離れが悪かった攻撃がシンプルになり、同点に追いついた後はほぼずっと攻め続けていた。ただ、足が止まっていた浦和ユースが延長に入って再び勢いづき、U-16日本代表FW原口元気のゴールで勝ち越し。3-1で勝った。

 中盤運動量が落ちた場面こそあったが、浦和ユースのレベルは相当高かった。今までのユースチームにはない、Jよりもどちらかというと海外のチームに近いような印象のサッカーだった。パスの質がとにかく高い。速くて強くて正確なパスの連続。ワンツーにしてもプレーに軽さがなく、それがブレない。くさび、崩し、展開すべてに意図があり、みんながつなげる能力を持っている。日本にはなかったスタイルが浦和ユースでは構築されていた。

(取材・フットボールアナリスト田村修一) 

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