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アジア王者奪還へ、寿人「Jのプライドを持って」 工藤「ベスト4を日本勢で埋める」

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 日本勢として5年ぶりのAFCチャンピオンズリーグ(ACL)制覇へ、日本サッカー協会、Jリーグも全面的にサポートする。昨季のACLはG大阪がグループリーグで敗退し、柏、F東京、名古屋はいずれも16強敗退。07年の浦和、08年のG大阪を最後に、Jリーグ勢は4年連続でACLのタイトルを逃している。

 こうした状況を受け、日本協会、Jリーグはアウェー遠征費などの補助金を含め、リーグ戦の日程変更やスカウティングなどの人的支援といった全面的なバックアップ態勢を築く方針だ。

 この日、都内で行われた富士ゼロックススーパー杯の開催発表記者会見に出席したサンフレッチェ広島のFW佐藤寿人は「ここ数年、JリーグのクラブがACLを勝ち抜くことができていないということについては、ACLに出ていないチームの選手も悔しい思いで見ていた」と明かす。広島は10年にACLに初参戦したが、グループリーグ敗退。今季はJリーグ王者として3年ぶりの出場となるが、「レッズやガンバが優勝したときのような強さを、アジアの中で見せていく必要がある」と力説した。

 昨季、ACLに初出場した柏レイソルは決勝トーナメント1回戦で、最終的にアジア王者となった蔚山現代(韓国)に2-3で敗れた。FW工藤壮人は「昨季のACLはチーム自体、初挑戦で、アウェーの移動や客席の雰囲気など勉強になることが多くて、ピッチ上の選手も戸惑うことが多かった」と振り返る。「2年目はそういうことは言い訳にならないし、いい準備をして臨むことが勝利につながると思う」と力を込めた。

 日本協会、Jリーグからのサポートについて佐藤は「リーグや協会がサポート態勢を取ってくれるということで、アジアのチャンピオンにならないといけないし、Jリーグのプライドを持ってACLに臨みたい」と強調。工藤も「昨季はすべてのチームがラウンド16までに敗退して、出ていた選手として悔しい気持ち、申し訳ない気持ちがあった。協会がお金の面でサポートしてくれるというのはプレッシャーだけど、いい方向に持っていければ。ベスト4をすべて日本勢で埋められるようにがんばりたい」と誓っていた。

 今季のACLには広島、柏のほか、仙台、浦和も出場する。2月23日に行われる富士ゼロックススーパー杯後、3月2日のJリーグ開幕に先立ち、2月26日にグループリーグが開幕。G組の広島はホームでブニョドコル(ウズベキスタン)、H組の柏は敵地で貴州人和(中国)と対戦する。

(取材・文 西山紘平)

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