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“北嶋魂”を継承、柏の新9番・工藤「すべての責任を負う」

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 柏レイソルのFW工藤壮人が今季から背番号9を背負うことが明らかになった。17日に都内で行われた富士ゼロックススーパー杯の開催発表記者会見に出席した工藤は9番の真新しいユニフォーム姿で登場。昨季途中に熊本へ期限付き移籍し、今季から完全移籍となったFW北嶋秀朗のエースナンバーを受け継ぐこととなり、「チームが勝つか負けるか、FWとして点を取るか取らないか。すべての責任を負う背番号」と、強い決意を口にした。

「サポーターの方に聞いても、レイソルの9番をだれが付けるのかをみんなが注目していた。北嶋さんのあとは絶対に自分が付ける気持ちでいた。シーズンが終わったあとに僕から『付けたい』とクラブに伝えさせてもらった」

 自ら直訴しての9番継承だったことを明かした工藤。北嶋とは「連絡も取ったし、会って食事もした」そうで、「北嶋さんからも、9番を付けるなら僕に付けてほしいと直接言われた。背番号9に対する熱い気持ちも伝えてくれたし、その熱い気持ちをしっかり受け継ぎたい」と誓った。

「チームが勝たなかったら、僕が試合に出てなくても叩いてくれて構わないし、点を取らなかったら叩いてくれて構わない。そういう覚悟はできている。9番に見合うプレーをしたい」

 柏の新エースとしての自覚と覚悟を口にする工藤。「北嶋さんがレイソルに残したものを受け継いで、結果で認めてもらえるようにがんばりたい。北嶋さんもレイソルでやり残したことがあると思う。昨季も天皇杯に優勝して結果は出せているけど、もっとタイトルの常連になって、常勝軍団になれるようにチームを引っ張っていきたい」。“北嶋魂”を受け継ぎ、新背番号9として柏をさらなる高みへと導くつもりだ。

(取材・文 西山紘平)

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