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初勝利引き寄せる値千金弾…柏FW伊東純也「次につなげられた」

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ACLプレーオフ以来5試合ぶりの得点となった伊東純也

[3.6 ACLグループリーグ第3節 柏1-0傑志 柏]

 ボールを支配しながらも決め切れない、焦れた展開が続いた柏レイソル。JリーグとAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の並行で連戦となるため、これまでの公式戦全5試合で先発していたFW伊東純也、FWクリスティアーノ、MF江坂任という攻撃の軸を「疲労を考慮して」(下平監督)温存し、「最初から出たかったけど、連戦なので」と言う伊東はベンチから戦況を見ていた。

「見ていて歯がゆい前半」(下平監督)を経て、後半11分に最初の交代で伊東を投入、続いてクリスティアーノを入れたことで、傑志ゴールに迫るスピードがアップした。そして迎えた21分、左サイドでMF大谷秀和、クリスティアーノ、DF亀川諒史とボールがつながると亀川がクロスをあげる。「カメが持ったときにクロスがあがってくると思ったので、とりあえずクロスに絶対に入ろうと思った」。伊東が逆サイドに飛び込んで右足で合わせて先制点を奪った。

「できれば出さずに終わりたかった」と選手交代について下平隆宏監督は振り返ったが、2戦未勝利と決勝トーナメント進出のためには後がない柏にとって、勝ち点3は必須だった。「引き分けでも絶対ダメだったので、次につなげられた」。決勝点を挙げて勝ち点3を手繰り寄せた伊東は、胸をなでおろした。

 今後のことを考慮すると、2試合で無得点9失点とグループ内で格下と思われる傑志から大量得点を奪って勝利しておきたいところだったが、最小得点差での勝利にとどまった。「今日の展開を考えれば、2点、3点と複数得点したかったのは事実なんですけど、まずは今日勝利できたことに満足しています」。それでも2位天津権健(中国)と勝ち点で並んだことに、指揮官は前を向いた。

(取材・文 奥山典幸)

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