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玉田がPK失敗…ホームでスコアレスドローの名古屋は2位転落

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[4.18 ACL GL第4節 名古屋0-0天津泰達 瑞穂陸]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2012のグループリーグ第4節1日目が各地で行われた。G組の名古屋グランパスはホームで天津泰達(中国)対戦した。試合はお互い得点を奪うことが出来ず、0-0に終わった。グループもう一方の試合で城南一和(韓国)がセントラル・コースト・マリナーズ(豪州)に5-0で勝利したため、勝ち点で城南に並ばれた。さらに得失点差で城南が上回り、名古屋は2位に後退した。名古屋の第5戦は5月1日に行われ、城南一和とアウェーで対戦する。

 名古屋はMF藤本淳吾が累積警告で出場停止。DF田中マルクス闘莉王、FWケネディといったセンターラインの核となる選手を怪我で欠いた。“代役”としてDFダニエルがDF増川隆洋とCBコンビを組み、MFダニルソンとのダブルボランチには、怪我明けで今季初先発のMF中村直志を起用。1トップにはFW永井謙佑が配された。左SBには前回のアウェーでの天津泰達戦同様、DF石櫃洋祐が起用された。

 前節3日に行われたアウェーでの対戦を、3-0の完勝でものにした名古屋だったが、ホームでの再戦ではまさかの苦戦を強いられた。

 立ち上がりからお互いなかなかシュートまで持ち込めない。前半31分、名古屋はゴール正面やや左25mの位置でFKを得る。ようやく得たチャンスだったが、MF小川佳純の右足シュートは、壁に当たり力なくGKの手に収まった。前半はお互い決定的チャンスを作りだすことが出来ず、スコアレスで折り返した。

 後半から名古屋は中村に代えてFW巻佑樹を投入。最前線にポストプレーヤー配し、永井を2列目に。2列目の小川をボランチに下げた。するとこれが12分に結果を出す。左サイドから石櫃がクロスボールを上げる。ファーサイドでDFと競り合った巻がPA内でファウルを貰い、名古屋にPKのチャンスが転がり込む。キッカーの玉田はタイミングを計りながらGK逆を突いて左サイドを狙う。しかし枠を大きく外してしまい、名古屋は絶好の先制機を逸してしまう。

 その後もベンチからストイコビッチ監督は大声で選手たちに指示を出す。選手たちも何とか得点を奪おうと怒涛の攻撃を仕掛けた。しかし36分の途中出場していたMF磯村亮太のヘディングシュートや38分の永井の中央ドリブル突破から、再び磯村が右足ミドルシュートを放ったが、いずれもゴールを割ることはなかった。最後まで必死に守る天津DFを崩しきることが出来ず、試合は0-0で終了した。

 試合後、ストイコビッチ監督は「きょうは0-0という結果もパフォーマンスもよくなかった。選手たちは100%を出し切っていない。ミスが多かった」と厳しい表情でインタビューに答えた。キャプテンのGK楢崎正剛も「相手が引いていて難しかったが、ウチにはこじ開ける力がある」と話していた。


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