beacon

[クラブユース選手権(U-18)]ハイペースで戦った90分間、U-18代表MF佐々木匠「もっともっと自分を高めていかなければ」

このエントリーをはてなブックマークに追加

[7.30 日本クラブユース選手権(U-18)大会準決勝 横浜FMユース 2-0 仙台ユース ニッパ球]

 ベガルタ仙台ユースの背番号10は前半から誰よりハイペースで試合を進めていた。前半4分に鋭いターンからラストパスを出すと、15分には左サイドで股抜きを含む2人抜きのドリブル。36分にはPAへのパスを引き出し、決定的な右足シュートを打ち込んだ。U-18日本代表でもあるエース、MF佐々木匠は技術はもちろん、セカンドボールへの反応、球際での激しさ含めて1ランク上のプレーを続けていた。

 準々決勝は累積警告のために出場停止。その中でチームは名古屋U18相手に10人の戦いを強いられながら、後半42分の劇的な決勝ゴールによって2-1で競り勝った。佐々木にとっては仲間に連れてきてもらった準決勝の舞台だった。「とにかく、前へ、前へと強気で。連れて来てもらったというのが大きかったので、準々決勝で自分が出場停止で何もできなかったという悔しさがあったので、決勝まで自分が連れていきたいという気持ちが強かった」

 右ひざの負傷を抱えながら、痛み止めを飲んで全力プレー。後半はチームがロングボールを増やす中、セカンドボールを懸命に拾い続けた。ただチームの勝利にには結びつけることができず。「(仙台は)みんな気合とパワーだけはどこにも負けないチームだと思う。最後の最後疲れた中でしっかりとした技術を持つチームが上がっていくのかなと思いました。そこはマリノスさんとの差を感じました」と語り、「自分も力不足で、もっともっと自分を高めていかなければならないと思いました」と無念の表情を見せた。

 この後はすぐにトップチームに合流。8月は継続して招集されているU-18日本代表の活動に参加する可能性も高い。休む暇はないが、「夏は一番成長できる時期なので、成長してアジア予選に臨んでいきたい」と誓う佐々木。経験を積み、より大きな存在になってユースチームに戻ってくる。

(取材・文 吉田太郎)
▼関連リンク
【特設ページ】第39回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会

TOP