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U-17日本代表戦士、清水ユースMF矢田龍之介は夏の群馬で「プレスバックや球際で成長したい」とさらなる高みを目指す

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PK戦は最後のキッカーとなり、冷静に決めた後に跳び上がって喜ぶ清水ユースMF矢田龍之介(2年)

[7.27 クラブユース選手権(U-18)大会決勝T1回戦 清水ユース 1-1(PK4-3) 仙台ユース 前橋フA]

 U17アジアカップ2連覇を達成したU-17日本代表の一員としてプレーした清水エスパルスユースMF矢田龍之介(2年)。日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会でも清水の背番号10を背負い、決定機を演出するパス出しや、精度の高いミドルシュートで活躍を見せている。

 グループリーグを突破して迎えた決勝トーナメント1回戦ベガルタ仙台ユース戦は、前半から再三決定機をつくり出し、自身もミドルシュートを放ちながらあと一歩で決めきれない苦しい展開だった。

「前半チャンスをたくさんつくったのですが決めきれない場面が多くて、自分もミドルシュートを決めきれず、相手にチャンスをあげてしまった部分がありました。後半相手が放り込んで来たのに対してセカンドボールの予測で負けていたところがあったので、次の試合で改善したいです」

 嫌な展開になったことを悔やんだが、「失点した後、みんなで声をかけて得点を狙いに行けました。しっかりチャンスに決めてくれたFWもいたので良かったです」と試合終盤の失点でも積極的に声を出したことで、追いつくことができたことをプラスに捉えていた。それでも苦戦したことについては、「自分たちで追い込んじゃったな、という感じだったので勝てて良かったです」と反省も口にした。

 U17アジア杯の余韻もまだ残る中、迎えた猛暑の群馬での大会だが、「この暑い中でも、U-17日本代表で出た課題のプレスバックや球際の部分でさらに成長したいと思います」と、貴重な成長の場だと捉えている。「攻撃の部分では展開しながら刺せるところで刺して、自分でもシュートを狙いに行って、攻撃の起点となったりゴールを決めたりしながらも、守備の場面ではセカンドボール回収や戦うことをマストでやりたい」と自ら課題を持って、この大会に精力的に取り組んでいる。

 試合後は1FC川越水上公園時代の先輩、仙台のMF河野和真(3年)や、同期のMF齋藤俊輔(2年)と旧交を温め「久々に試合できて楽しかったです」とかつての仲間たちから刺激を受けていた矢田。サッカーに対する真摯な姿勢を持ち続け、さらなる成長を目指す。

(取材・文 小林健志)

●【特設】第47回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会

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