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“ダービー男”塩谷先制弾!水戸が栃木との北関東ダービー制す

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[6.2 J2第17節 水戸3-1栃木 Ksスタ]

 北関東ダービーは水戸が快勝! ケーズデンキスタジアム水戸(茨城)で行われたJ2第17節の10位・水戸ホーリーホック対9位・栃木SCのライバル対決は、水戸がDF塩谷司の先制ゴールなど3-1で勝ち、5月3日の岐阜戦以来となる勝ち点3を獲得した。

 前節の町田戦で引き分け(0-0)、連敗こそ3で止めたものの4試合白星のない水戸は4-4-2システム。GKが本間幸司で4バックは右から市川大祐、キム・ヨンギ、塩谷、輪湖直樹。中盤は西岡謙太ロメロ・フランクのダブルボランチで右サイドが小澤司、左が島田祐輝。2トップは出場停止明けの元日本代表FW鈴木隆行橋本晃司とコンビを組んだ。

 一方の栃木は最近の4試合で3勝1分と好調。同じく4-4-2システムのGKは柴崎邦博で4バックは右から荒堀謙次チャ・ヨンファン柳川雅樹菅和範。中盤は中央にキャプテンマークを巻くパウリーニョと小野寺達也が入り、右サイドが高木和正、左が菊岡拓朗。2トップは廣瀬浩二サビアが構えた。

 前半はやや引き気味に守る栃木に対して水戸がポゼッションを取ってリズムをつかむ。その水戸は前線で存在感を示す鈴木とポジショニング良くボールを引き出す橋本を起点にチャンスをつくると前半41分、右CKのこぼれ球を西岡が右足ミドル。これはDFに弾かれたが、そのセカンドボールに反応した塩谷が右足ダイレクトで先制ゴールを叩き込んだ。昨年10月と今年4月の草津との北関東ダービーでいずれもゴールを決めている塩谷はヒーローインタビューで「ダービーに運があるのかなと思います。ダービーで気持ち入っていて、点も入って勝つことができて良かった」と喜んだ。

 一方の栃木は後半3分に菊岡のスルーパスから廣瀬がゴールへ押し込むが、オフサイドの判定でノーゴール。逆に水戸は5分、島田の左クロスから小澤が強烈な右足ボレーシュートを撃ち込む。これはゴールライン上でDFに防がれたものの、跳ね返りが目の前の荒堀に当たってゴールラインを越えてしまう。

 幸運な形で追加点を挙げた水戸はさらに27分にも相手CKからのカウンターで橋本が絶妙なワンタッチパス。これで抜け出した島田がGKとの1対1を落ち着いて決めて3点差とした。

 栃木は後半ロスタイムに右CKのこぼれ球を交代出場のMF杉本真が押し込んで1点を返したものの、反撃はここまで。昨年1分1敗だった栃木戦で勝利を挙げた水戸の島田は「昨年勝てなくて、今年絶対に勝ちたいという思いがあった。良かった」とライバルからの3発勝利に満足げだった。

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