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京都が水戸に今季最多4発勝利、2位湘南と勝ち点2差の3位浮上

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[9.23 J2第35節 京都4-1水戸 西京極]

 勝ち点58で4位の京都サンガF.C.はホームで12位水戸ホーリーホックと対戦し、4-1で勝利した。前半3分に先制点を奪われたが、前半の内に追いつくと、後半には怒涛の3発で逆転勝利を収めた。先の時刻に行われた試合の結果により、昇格プレーオフ圏内の3位・大分、5位・千葉、6位・東京Vが勝ち点58で並んでいたため、頭一つ抜け出すために勝ち点3が欲しい一戦で白星獲得。勝ち点61に伸ばすと3位へ浮上を果たした。なお、この日の試合で2位・湘南が敗れたため、その差は勝ち点2差に縮まった。

 前半3分に早くも水戸が先制点を奪った。ハーフウェーラインを越えた位置でFW鈴木隆行からのパスを受けたMF橋本晃司がワンタッチで左サイドへ展開。抜け出したMF小澤司がドリブルで仕掛けてクロスを入れる。走り込んだ橋本がヘディングシュート。今季6点目を決め、水戸が先制に成功した。

 それでも京都が意地をみせる。前半32分、ゴール正面で浮き球パスをFWサヌが頭で落とす。ゴール正面で拾ったMF駒井善成が右足シュート。1-1に持ち込み、前半を折り返した。すると後半開始直後に逆転に成功。後半4分、ゴールライン際で粘ったMF中村充孝がマイナスのパス。ニアサイドのMF中山博貴の右クロスからファーサイドへ走り込んできたMF黄大城がヘディングシュート。今季慶應義塾大から加入した黄のJ初ゴールで2-1と逆転した。

 リードを奪った京都は後半26分にサヌに代えて、FW宮吉拓実を投入。すると同28分にダメ押しの3点目。中村のパスに右サイドへ抜け出した駒井がマイナスのパス。最後はPA右から中山が右足シュートを決め、3-1と差を広げた。さらに同36分には試合を決定づける4点目。敵陣でDF尾本敬にプレッシャーをかけたMF工藤浩平がボールを奪取。ヒールで流すと宮吉がゴールへ流し込んだ。4-1に突き放した。そのまま試合は終了。京都が今季最多の4発を奪い、4-1で水戸を下した。

 京都は前半こそ苦戦したものの、終わってみれば水戸の3本を大きく上回る19本のシュートを放っての白星獲得となった。試合後、J初弾が勝ち越しゴールとなった黄は「思い切り走り込んだらいいボールがきたので、当てるだけでした」と得点シーンを振り返ると「無我夢中で飛び込んだので(得点シーンは)あまり覚えていないですけど、これに一喜一憂しないで一戦一戦頑張っていきたいです」と淡々と話した。

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