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最下位・町田が6戦ぶり勝利!好調富山を下して“裏天王山”制す!!

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[9.23 J2第35節 町田3-2富山 町田]

 J2も残り8試合と佳境を迎えている。最下位のFC町田ゼルビア対20位のカターレ富山の“裏天王山”が町田市立陸上競技場で行われ、ホームの町田が3-2で勝利した。町田は6戦ぶりの勝利で勝ち点を25に伸ばすと、富山との差を1に縮めた。対する富山は連勝が3でストップした。

 MF鈴木崇文が出場停止の町田はFW勝又慶典を4試合ぶりに先発で起用した。またDFイ・ガンジンも4戦ぶりの出場で先発に復帰させた。アウェーの富山もMF木村勝太が出場停止。代わってMF加藤弘堅が6試合ぶりの出場で先発に復帰すると、FW黒部光昭も2試合ぶりにスタメンに名を連ねた。

 是が非でも勝利のほしいホームの町田だったが、いきなり失点してしまう。前半8分、富山は右サイドに展開すると加藤がゴール前に素早くボールを上げる。するとこのボールがそのまま左サイドネットに吸い込まれ、富山が先制に成功した。

 だがこの日の町田はすぐに得点を奪い返した。前半13分、ゴール前の混戦からFWドラガン・ディミッチのシュートがゴール前で待ち受けるDF福田俊介の足元にこぼれる。福田はクリアに行くが、このクリアボールがGK{守田達弥に当たりそのままゴールネットに吸い込まれるという珍しいオウンゴール。ラッキーな形で町田が試合を振り出しに戻した。富山は4試合ぶりの失点となった。

 冷たい雨が降り続く中、お互い積極的にゴールを狙いに行く。するとスリッピーなピッチを生かした、定石通りのゴールが町田に入る。前半45分、イ・ガンジンがミドルシュートを狙うと、GKの手前でワンバウンドしたボールは横っ飛びした守田の手をすり抜け、ゴールネットを揺らした。

 後半から町田は勝又に代えてFW平本一樹を投入。後半10分のディミッチのミドルが枠を外すなど決定力を欠いたが、積極的に追加点を奪いに行った。

 すると迎えた後半39分、決定的な3点目が町田に入る。右サイドでFKを獲得すると、ディミッチのクロスをニアでMF太田康介が頭で合わせてダメを押した。

 対する3連勝中と好調の富山だったが、後半ロスタイムにようやく途中出場のFW西川優大が追加点を奪うにとどまり、4試合ぶりの黒星。J2残留争いの敵を突き放すことが出来なかった。

(取材・文 児玉 幸洋)

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