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2位仙台は2点リード守り切れず…痛恨ドローで首位奪還ならず

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[11.17 J1第32節 鹿島3-3仙台 カシマ]

 2位ベガルタ仙台は2点差を守り切れず、鹿島アントラーズと3-3で引き分けた。この日、首位・広島が浦和に敗れたため、勝てば首位を奪還できたが、3-1で折り返した後半に2失点。3試合連続のドローとなったが、広島との勝ち点差は「1」に縮め、いよいよ残り2節となった。

 逆転優勝を狙う仙台が立ち上がりから主導権を握った。前半5分、MF梁勇基の右CKにFW赤嶺真吾が頭で合わせると、左ポストを直撃。いきなり決定機をつくり、同12分には先制に成功した。中盤のルーズボールを拾った梁がMF角田誠につなぎ、右サイドのスペースに展開。オーバーラップしてきたDF菅井直樹のクロスに赤嶺がフリーで走り込み、ヘディングシュートを突き刺した。

 鹿島も直後の前半13分、FW興梠慎三の右クロスにMF増田誓志が右足ボレーで合わせるが、菅井が体を張ってブロック。すると前半22分、仙台は梁の左FKのセカンドボールを拾った角田のパスにMF太田吉彰がPA内右に飛び出し、右足を振り抜く。グラウンダーのシュートをGK曽ヶ端準が前にこぼしたところにFWウイルソンが詰め、右足で押し込んだ。

 2点ビハインドとなった鹿島は前半26分、9試合ぶりの先発となった増田に代えてFWジュニーニョを投入し、早くもカードを切る。同30分にはDF西大伍の右クロスからこぼれ球を興梠が右足でねじ込み、1-2。同33分、今度はMF本田拓也に代えてMF本山雅志を投入し、2枚目の交代枠を使った。

 反撃ムードを強める鹿島に対し、仙台はエースのゴールで再び突き放す。前半39分、左サイドでボールをキープした梁が背後を駆け上がってきたDF朴柱成にパス。朴のファーサイドへのクロスに赤嶺が角度のない位置からヘディングで折り返すと、これが左ポストを弾いてゴールマウスに吸い込まれた。赤嶺のこの日2得点目で3-1とリードを広げ、前半を折り返した。

 しかし、DF上本大海が右膝前十字靭帯断裂で長期離脱を強いられた仙台守備陣を鹿島が攻め立てる。まずは後半2分、左サイドを突破したジュニーニョの折り返しにFW大迫勇也がニアサイドで合わせ、2-3と1点差に詰め寄った。攻勢を強める鹿島は同14分、小笠原に代えてDF昌子源を投入。最後の交代カードを使い、DF青木剛をボランチに上げた。

 すると後半31分、柴崎からの縦パスを受けた本山がフワリと浮かしたスルーパス。これに反応した興梠が右足ボレーでゴールネットに突き刺し、ついに3-3の同点に追いついた。一気に逆転を目指す鹿島に対し、仙台は後半39分、MF富田晋伍に代えてMF関口訓充を投入。両チームが勝ち越しゴールを狙って最後まで攻め合ったが、決勝点は生まれず、3-3の引き分けで勝ち点1を分け合った。

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