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決勝アシストの森島はサポーターに感謝、「自分を再生させてくれた」

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[11.23 J1昇格プレーオフ決勝 大分1-0千葉 国立]

 “滝二ホットライン”が決勝点をもたらした。大分トリニータは後半41分、FW森島康仁の浮き球のスルーパスに抜け出したFW林丈統が鮮やかなループシュートで決勝点。チームを4年ぶりのJ1復帰に導いた滝川二高(兵庫)の先輩でもある林について森島は「大分が降格するゴールを決めて、今度はJ1に上げるゴールを決めてくれて。滝二の先輩ですけど、ほんと持ってますよ」と驚嘆した。

 大分県民やサポーターによる寄付金、地元行政、経済界の支援によりJリーグからの借り入れ金を返済し、J1昇格の権利を手にした大分。試合前日の会見では「向こうのチームとは、背負っているものが違う」と話した森島は「大分県民のためにがんばりたいし、トリニータを支えてくれる人のためにがんばりたい」と決意を語っていた。

「10年のシーズンは自分にとって最悪だった」。降格後、初めてJ2で戦った10年は25試合に出場し、わずか2得点。クラブが経営危機に直面する中、チームは15位と低迷し、サポーターからは厳しい批判も浴びた。

「ポストに『死ね』とか『出ていけ』とか書かれて、引っ越しもしたし、散々言われた。自分が変わらないといけないと思ったし、県民の声があったから、腐っていた人間を潤わせてくれた。自分をもう一回再生させてくれたし、ああいうことがあったから自分も成長できた」

 翌11年に田坂和昭監督が就任。チームは12位と下位に終わったが、森島自身は35試合に出場して11得点を挙げ、初めてシーズンで2ケタ得点を記録した。今季のリーグ戦は37試合14得点。京都とのプレーオフ準決勝では4ゴールと爆発し、チームを決勝に導くと、この日はJ1復帰弾をアシストした。

「引き分けたり、負ければ、監督も引き抜かれると思っていた。あの人をJ1の舞台に立たせてあげたいと思っていた」。自分を信頼し、成長させてくれた田坂監督への感謝の言葉を口にした森島。ファン・サポーターのため、大分県民のため、そして監督のため。ひと回りもふた回りも大きくなった“デカモリシ”が再びJ1の舞台に戻ってくる。

(取材・文 西山紘平)

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