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[Jユースカップ]札幌U-18が5発V!ユース年代では北海道勢初となる日本一!!

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[12.24 Jユースカップ決勝 G大阪ユース1-5札幌U-18 長居]

 2012年Jユースカップ第20回Jリーグユース選手権大会の決勝戦が24日に大阪長居スタジアムで行われ、コンサドーレ札幌U-18が5-1でガンバ大阪ユースを下して初優勝を飾った。

 試合は、札幌が序盤から優位に立ったが、先制したのはG大阪だった。31分、直接FKのこぼれ球をFW出岡大輝が左足でたたき込んだ。その後は札幌ペースの中で進みながら、G大阪もカウンターで見せ場を作っていた。しかし42分、G大阪はスライディングでシュートブロックに入った左DF内田裕斗がPA内でファウルの判定を受けて一発退場。札幌はMF中原彰吾がPKを決めて同点とした。

 後半に入ると、数的優位となった札幌のワンサイドゲームだった。G大阪の梅津博徳監督は「1人減ると、相手はボールを持てる選手が多いので数的有利を作られて厳しかった」と悔しがった。5分、中盤で相手ボールをカットした中原がFW國分将にラストパス。國分がシュートフェイントで切り返してこぼれたルーズボールをカバーに来ていた中原が思い切り右足を振り抜いて逆転ゴールを挙げた。

 さらに22分、右サイドの高い位置で相手DFからボールを奪った中原が低いクロスを送り、途中出場のFW下田康太がゴール。その2分後には下田のスルーパスで抜け出した國分が相手GKとの1対1を決めて4点目をマークした。ダメ押しは、試合終了間際の40分。右DF小野能寛が持ち上がってクロスを送ると、下田がワンタッチで流し、最後は中原がフィニッシュ。中原はJユースカップ史上初となる決勝戦でのハットトリックを達成した。G大阪はFW薮内健人やMF徳永裕大がどうにか突破口を開こうと試みたが、カバーの早い札幌から2点目を奪うことはできなかった。

 ユース年代で北海道勢が全国大会を制したのは初めて。札幌の四方田修平監督は「選手が気持ちを込めてよくやってくれた。CB永坂が(累積警告により)出場停止で心配したが、代わりに入った選手も、前線や中盤の選手もボールを追って相手にプレッシャーをかけていた。永坂が抜けた分をうまくカバーできたと思う。最後まで戦って、逆転できて良かった。(北海道勢初の全国制覇について)嬉しいことだし、一つの殻を破れたと思う。ただ、満足することなくもっと上を目指してやっていきたい」と喜びを語った。札幌は6人が来季トップチームに昇格する。今季は最優秀育成クラブにも輝いた。シーズンの最後、育成年代の充実ぶりを象徴するようなタイトル獲得となった。

(取材・文 平野貴也)
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