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[選手権]野洲は15,008人のスタンド沸かせるも・・・名古屋入り望月「満足はしていない」

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[12.31 全国高校選手権1回戦 青森山田1-1(PK4-2)野洲 駒沢]

 インパクトは十分に残した。野洲の白いユニフォームが、食いついてくる青森山田の選手たちをすれ違い様にかわし、狭いDF間をショートパス、スルーパスを通すたびに15,008人が詰めかけたスタンドが沸いた。そしてボールを奪われた瞬間に人数をかけて守る厳しい守りがV候補筆頭の青森山田をまた苦しめた。そして0-1の後半14分には、こぼれ球を拾って右サイドを切れ込んだMF武田侑也(3年)のラストパスをMF大本祐槻(3年)が詰めて同点に追いついた。

 だが、その後何度もPAまでボールを運びながらも、青森山田の集中した守りの前に2点目を奪うことができず。PK戦の末に早すぎる敗退となった。非常に魅力的なサッカーを表現したもの、高かった青森山田の壁。山本佳司監督は「言葉がないですね。84回大会の時に日本の高校サッカーを変えると言って全国優勝して、今年もそれを越えるくらいのインパクトで結果を残して、今年の野洲スタイルを表現して日本のサッカーの方向性を示したいという目標で臨んだ大会でした」と残念がった。

 常にパスワークの中心にいたのは名古屋グランパス内定MF望月嶺臣(3年)。個人技を駆使するチームの中でも望月のトラップ、コントロール、パスは違いを生み出す武器だった。「(リードされて迎えた)後半はいい意味で開き直って、負けを怖れずできた。前半からそういう風に入ろうとしていたんですけど、どうしてもチーム全体がテンパッてしまったのか、ミスしたらいけないということに縛られてしまっていた」と立ち上がりから野洲サッカーを展開することができなかったことを反省。前日30日の開会式で「自分たちが満足できるのであれば、別に負けてもいいと思っていますし、それが第一」と自分たちが楽しむこと、そして内容にこだわっていた望月だったが、試合後には「満足はしていないです」と無念さを滲ませた。

 望月は13年、名古屋の一員として新たなスタートを切ることとなる。「ミスを少なくして試合を落ち着かせられるように、そして流れを変えられるように。見ている子どもたちが憧れる存在になっていきたいと思います」。野洲同様、名古屋でも中心的存在になって、スタンドを沸かせる。

(写真協力『高校サッカー年鑑』)

(取材・文 吉田太郎)

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