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柏に新加入の“代表候補”DF鈴木、ザックの指名に「見てくれているんだと実感した」 

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 アルベルト・ザッケローニ日本代表監督も注目する日本期待のCBが、新天地の柏レイソルで意気込みを語った。

 この日、柏の新体制発表会の数時間前に行われた日本代表メンバー発表の会見の場で、MF扇原貴宏、MF山口螢(ともにC大阪)、MF柴崎岳(鹿島)とともにザッケローニ監督が「代表候補」として名指しで挙げたのがDF鈴木大輔だ。

 昨シーズン、最終節まで残留争いをしたアルビレックス新潟だが、失点数はリーグ2位タイの34失点と堅守を誇った。そして、44年ぶりの4強入りをはたしたロンドン五輪U-23日本代表も、開幕から4試合連続無失点という守備陣の奮闘なしでは快挙はなし得なかった。その両チームの守備の中心に、鈴木の姿があった。

「五輪を経て、より高いレベルでやりたいという気持ちが強くなった。能力のある選手が揃っている柏でやれる自信はあるし、チャレンジする中で、日々成長していけると思う」
 
 五輪終了後、ロンドン世代が続々と海外へと移籍し、今冬にはFW永井謙佑(スタンダール・リエージュ)も海を渡った。海外組の動向は「いつもチェックしている」と言い、同世代のチャレンジも移籍の後押しになったと語る。

 柏への移籍にあたっては、ロンドン五輪のときにチームメイトだった柏OBに話をしたという。「特に相談とかはしてないですけど、(酒井)宏樹には『4番もらうわ』って(※昨シーズン途中まで酒井が4番を付けていた)。言っといたほうがいいかなと思って(笑)。『いいんじゃん』っていつものようにニコニコしてました」

 ザッケローニ監督から名前を挙げられたことに話が及ぶと、「見てくれているんだと実感しましたし、嬉しかった。まずはレイソルで結果を出さないと先はないので、練習でアピールして試合に出たい」と力を込めた。

 今シーズンは、リーグと平行してACLも戦うことになる。「タイトルが獲れるチームでやりたいというのも移籍のきっかけになっていますし、(柏は)間違いなく獲れるチーム」。王座奪還のためには、昨シーズンリーグワースト5位だった失点数を減らすことが急務だ。鈴木が守備陣の立て直しを担うことができれば、前人未到のリーグとACLの2冠にも大きく近づくはずだ。

(取材・文 奥山典幸)

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