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[ACL]王様レアンドロが全得点に絡む!柏がホームで圧勝し連勝スタート

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[3.13 ACL第2節 柏3-1セントラルコースト・マリナーズ 柏]

 AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2013は13日、グループリーグ第2戦を行い、H組の柏レイソルは柏サッカー場で、Aリーグ王者・セントラルコースト・マリナーズ(オーストラリア)と対戦。試合開始早々に先制を許した柏だったが、MFレアンドロ・ドミンゲスとMF狩野健太のゴールで逆転。さらにレアンドロが追加点をあげ、終わってみれば3-1で圧勝し、連勝スタートを飾った。

 完敗を喫した9日のJリーグ第2節・F東京戦(0-3)から3選手スタメンを入れ替えた柏。布陣は4-4-2で、両サイドバックは右にDF藤田優人、左にDF山中亮輔という今季初スタメンの2人が入り、ボランチには今季横浜FMから加入したMF谷口博之が同じく初スタメンを飾った。

 交通機関に影響が出るほどの強風の中で行われた一戦は、風上に立った柏が試合開始からボールを支配。長短織り交ぜたパスで敵陣に切れ込む。前半5分にはレアンドロの左CKが直接マリナーズゴールを襲うが、GKがセーブする。

 一方、柏と同じく4-4-2で臨んだマリナーズ。柏のスピーディなパス回しに翻弄され守りの時間が続いていたが、試合は思わぬ展開を迎える。同8分にマリナーズは右CKからDFパトリック・ズワンズワイクがフリーでヘディング。マリナーズが最初のチャンスをものにして先制する。

 先制を許した柏だったが、慌てることなく落ち着いたプレーを見せ、ボールを支配する。最終ラインから相手DFライン裏へのボールが面白いように通り、幾度となく相手ゴールに迫る。同12分にはレアンドロのFKのこぼれ球に反応したMF狩野健太が左足でゴール前にクロスを送り、谷口が体を張ってつめる。横浜FMからの新加入コンビがホットラインを見せるもゴールマウスを捉えることはできない。

 そして同21分、柏の猛攻が実を結ぶ。高い位置でインターセプトをしたMF大谷秀和のスルーパスが、今シーズン最高のパフォーマンスを見せるレアンドロの足下に通る。相手GKと1対1を迎えると、落ち着いて右足で流し込み同点。柏のキングが鮮やかな同点弾を決めた。

 1-1としてからも柏の攻勢は続く。同28分にはレアンドロが右サイドをオーバーラップしていた藤田にピンポイントパスを通す。藤田の右足クロスにPAでFW工藤壮人がフリーでヘディングシュートを打つが、惜しくもクロスバーの上へ。試合は同点のまま前半を折り返す。

 後半に入ると強風とともに霧雨が立ちこめる。そんな悪天候のように、試合も荒れ模様の展開に。後半に入っても柏の攻撃についていけないマリナーズは、高い位置からプレスをかけるがボールを奪うことができず、ファウルで柏の選手を止めるシーンが目立つようになる。

 それでも柏は攻撃の手を緩めない。後半17分にはレアンドロのスルーパスをPA内で受けた工藤が右足を振り抜く。しかし、強烈なシュートはサイドネットを揺らしゴールを奪うことができない。同22分、レアンドロの右サイドからのクロスにニアサイドで狩野が合わせ、柏がついに逆転に成功する。

 勝ち点0では帰れないマリナーズは、攻勢に出る。途中出場で右のアウトサイドに入ったFWバーニー・イビニイセイがスピードを活かしドリブルを仕掛けてくるが、柏のDFが落ち着いて対応し反撃を許さない。

 荒れ模様の試合は、すんなりとは終わらない。レアンドロのパスを受けた藤田が、ゴール前に走り込んでいたレアンドロへ。巧みにコントロールされた左足ダイレクトボレーは、マリナーズゴールネットを3度揺らし、3-1とする。さらに試合終了間際には、山中が相手を後ろから引っ掛けてPKを献上。しかし、柏サポーターを背にしたGK菅野孝憲がスーパーセーブでピンチを救う。

 結局試合は3-1で終了。H組唯一の連勝を飾った柏が、首位をキープ。悲願のACL制覇に向けてこれ以上ないスタートを切った。

(取材・文 奥山典幸)
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