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全日本大学選抜、元U-19代表のCB寺岡が決勝ゴール

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[4.24 練習試合 全日本大学選抜2-1町田 三ツ沢陸上競技場]

 決勝点は元U-19日本代表のCB寺岡真弘(関西大4年=神戸U-18)が決めた。全日本大学選抜は1-0の前半33分、左中間からMF上村岬(筑波大4年)が蹴ったFKをDFの背後へ飛び出したFW松本大輝(法政大4年)が頭で逸らし、ファーサイドの寺岡が頭で押し込んで2点目のゴール。その後1点を返されたが、全日本大学選抜は1点リードのまま試合を終え、寺岡のゴールは決勝点となった。「(ゴールは目の前にボールが来て)あ! みたいな感じでしたね。結果としてはゴールで。得点とかセットプレーから狙えるので、(これからも)しっかりと狙いたいです」

 フィジカルコンタクトの強さと正確なフィードなど武器を備えたCB。この日はチームの危機をいち早く察知してPAへ入ってきたボールをクリアするなど前半の45分間を1失点で終えた。チームは縦の関係で相手ボールを挟み込むことや、ワイドから攻めてきた相手をサイドへ押し出す守備をテーマに戦ったが、サイドへの寄せが甘い隙を突かれて逆サイドへ振られて1失点。「今はしっかりチャレンジして失敗してもいいからそれをしっかり修正してということができれば理想」と話す寺岡は大学選抜の守りをより堅くするために、この日出た課題を修正することを意識する。

「もしもユニバーシアードに行くとなった時に、格上が相手だったりすると思うので、絶対的に失点しないというところだったりをチームに求めることをやりたいと思っている。ボクなり、CBの選手がチームを一つにして向かう方向をしっかりできたらチームとして結果を残せると思う」

 寺岡は一度世界に近づいたことがある。MF宇佐美貴史やDF酒井高徳らとともに10年AFC U-19選手権に出場。寺岡はグループリーグ最終戦で先発フル出場して完封勝利に貢献したが、チームは準々決勝で韓国に2-0から逆転負けし、手にしかけたU-20W杯の出場権を失った。今回、メンバー争いは最後までもつれそうだが、ユニバーシアードで世界と戦う経験を手にするチャンスが目の前にある。「国際舞台に立てるチャンスが目の前にある。そこにまず行って、そこで勝てるように、今はこの仲間、チームのみんなと切磋琢磨して、成長していくことを目指している。そして成長した時に国際大会に行ってもしっかり戦えたり、個人で負けてもチームとして戦えたりする部分があると思う」。プロ1年目から出場機会を得るため、まだまだ成長する必要性を感じている。チームで、大学選抜でより成長して、この1年間より多くの勝利を手にしてプロへ進む。

(取材・文 吉田太郎)

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