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U-18代表候補初選出の選手権得点王FW小屋松、スピードと新たな武器で魅せる

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[5.21 練習試合 U-18日本代表候補1-4全日本大学選抜 J-GREEN堺]

 初招集された高校選手権得点王の攻撃力はU-18日本代表候補の戦力を高めそうだ。1月の全国高校選手権で5ゴールを決めて大会得点王を獲得したFW小屋松知哉(京都橘高)は今回が自身にとって初めての年代別日本代表招集。50m走5秒台のスピードは日本高校選抜でもそのレベルを高めていたが、右MFとして出場したこの日も抜け出すスピード、ドリブルで相手にとって厄介な存在となっていた。

 加えて魅せたのが「パスも練習からできるように意識している。ドリブルだけでなくパスも出しながら、あとは自分も打ったりというのは考えて、状況状況で判断してやっています」というドリブル以外の部分だ。2本目19分には右サイドから斜めに入れるスルーパスでMF川辺駿の決定機を演出。ドリブルやスピードは超高校級とも言える武器だが、高校選手権や高校選抜を経験して、それだけでは足りないことを学んだ。そして、より上を目指すために取り組んできたことが初の代表候補合宿でも実践されている。

「全国とか高校選抜を経験した中で自分ひとりじゃ無理なんですよ。自分を活かすために味方を使ったりやっていかないと、上にはいけないということに気づいた。そういう部分では意識をしています」

 初の代表候補合宿で手応えも掴めている。「難しいです。頭も使わないといけない」や「小さなミスと決定的な仕事ができるという部分では、まだまだだなと思います」と語った一方で「やれない訳ではないし、ボールスピードやファーストタッチとかの技術的にも慣れてきた」と口にする。高校選手権準優勝から「あと1勝」を目指していくと同時に個人としても代表という舞台で戦っていく意欲が高まっている。

 今週末には全国高校総体の京都府予選準々決勝が控える。その前に大阪学院大と対戦する合宿最終日の練習試合で結果を残して、最高の状態でチームに合流する。

(取材・文 吉田太郎)

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