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またもミスから失点の吉田、屈辱の“懲罰交代”

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[8.14 キリンチャレンジ杯 日本2-4ウルグアイ 宮城ス]

 屈辱の“懲罰交代”だった。日本代表DF吉田麻也(サウサンプトン)は1-3の後半11分にDF伊野波雅彦と交代。直前の後半7分には吉田のクリアミスから3失点目を喫していた。ザッケローニ監督は交代の理由について「伊野波を見たかったからだ」と説明。「吉田はプレシーズンで1試合も90分間やっていない。90分間は無理だろうと思っていた」とかばったが、吉田は「センターバックなので、いつも最後までやりたいとは思うけど、別に不満はない」と悔しさを押し殺して言った。

 立ち上がりの前半12分、FWルイス・スアレスに最終ラインの裏を突かれ、ピンチを招いた。ここはGK川島永嗣の好セーブに救われたが、同27分にまたもスアレスに背後を取られた。マイボールのスローインを奪われ、クリアボールがスアレスにつながったが、「(オフサイドを)取りに行くというよりも、スアレスは元々、僕よりも後ろにいたので、蹴った時点でオフサイドかなと思った。今ちゃん(今野)とのズレを修正したい」と振り返った。

「そういうズレは試合の中で多々あるけど、そこから何度も抜け出される場面があったし、最後の失点につながるようなミスがないようにしないといけない。ピンチがあまりにも失点に直結していたので、そこは直していかないといけない」

 後半7分の3失点目は左サイドからのクロスに対し、ゴール方向に向かいながら守備をしていた吉田のクリアが弱くなり、目の前のスアレスに拾われる形だった。失点に直結するミス。6月のコンフェデレーションズ杯でもイタリア戦で失点につながるミスを反省し、3戦9失点の責任を痛感していた。

 しかし、そこから改善の兆しが見えない4失点。「失点が続いているけど、急に改善しようとしても評価が180度変わることはないので、地道にやっていくしかない。まずは失点を減らすことが一番」と力なく話していた。

(取材・文 西山紘平)

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