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「初めてにしては非常に順応していた」本田が柿谷に“合格点”

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[8.14 キリンチャレンジ杯 日本2-4ウルグアイ 宮城ス]

 1トップにFW柿谷曜一朗(C大阪)、トップ下にFW本田圭佑(CSKAモスクワ)。DF今野泰幸(G大阪)をして「天才と呼ばれる2人が並ぶと後ろから見ていてもワクワクすると思う」と言わしめた2人の初共演に、本田が手応えを見せた。

「初めてにしては非常に順応していたと思う。曜一朗自身、本来はもっとやれると思っているだろうし、Jリーグで発揮しているものを出し切れなかったとは思うけど、それは準備期間があまりに短かったから」

 前半は柿谷の位置を常に確認しているような目線を配りながらも、なかなかパスが通らないという場面が目立ったが、「それは、俺自身も自分のプレーに必死だったから。生かし生かされることを考えて、お互いの良さを出すことを考えてプレーしていた」という。ハーフタイムには2人で話し合う姿もあった。

 思い出すのは自身の代表デビュー戦となった08年6月22日のバーレーン戦。岡田武史監督の下、先発でピッチに立った本田だが、浮き足だったプレーを随所に見せてしまったのみならず、その後もしばらくはチームにフィットすることができず、ハッキリと“台頭”を印象づけるのは10年まで待たねばならなかった。

「俺がデビューしたときと比べると、最近デビューした選手は順応が早いなと感じる。能力に差があるのかな。最近の若い選手の方が昔に比べると選手の能力が高まっているのを感じる」

 柿谷の印象はその象徴なのだろう。「いいパスあまり出せなかったのが今日の前半の反省点。でも、それは準備する期間があまりに短かったから当然起こりうること。だから悲観的ではない」

 W杯まで残り10か月。新戦力の台頭と融合を、本田も期待しているようだ。

(取材・文 矢内由美子)

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