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U-20代表は浅野&原川弾で2点先取も、東京Vに追いつかれドロー

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 2016年のリオデジャネイロ五輪を目指すU-20日本代表は2日、東京ヴェルディと45分間2本の練習試合を行い、2-2で引き分けた。前半にFW浅野拓磨(広島)とMF原川力(京都)のゴールで2点を先取するが、後半に2失点。引き分けで試合を終えた。同代表は今後、中国・天津で10月6日に開幕する第6回東アジア競技大会に出場。リオ五輪世代の初陣となる同大会では北朝鮮、韓国、香港、中国と総当たりのリーグ戦を行う。

 この日のU-20代表はMF矢島慎也(浦和)とMF橋本拳人(熊本)が故障の影響で出場せず。クラブ事情で代表に合流していないGKポープ・ウィリアム(東京V)も代表側では出場せず、東京Vの一員としてプレーした。また、6日から代表合流するためMF野津田岳人(広島)も不在だった。

 試合では4-2-3-1システムを採用。GK杉本大地(京都)。DFラインは右からDF高橋祐治(京都)、山越康平(明治大)、植田直通(鹿島)、佐藤和樹(名古屋)。ダブルボランチをMF喜田拓也(横浜FM)とMF原川力(京都)が務め、2列目は右からMF田鍋陵太(名古屋)、MF和泉竜司(明治大)、MF長谷川竜也。1トップにはFW浅野拓磨(広島)が入った。

 試合は前半23分に東京Vが先制のチャンス。しかし、獲得したPKはMF中島翔哉がクロスバー上方へ大きく外した。すると隙を突く形でU-20代表が先制に成功。前半26分、田鍋からのパスをゴール正面で受けた和泉が流し、最後は浅野が右足シュート。冷静に流し込み、1-0と先制した。

 さらに同31分には追加点。和泉のパスから左サイドへ抜け出た長谷川が中央へ折り返す。最後はゴール正面の原川が右足での冷静なトラップから、タイミングをずらしての左足シュート。鮮やかな一撃で2点差に広げた。そのまま前半を折り返した。

 後半に入り、U-20代表はメンバーを交代。GK福島春樹(専修大)。DFラインは右からDF三鬼海(町田)、櫛引一紀(札幌)、新井一耀(順天堂大)、鈴木隆雅(千葉)。ダブルボランチを喜田と秋野央樹(柏)が務め、2列目は右から田鍋、原川、FW榊翔太(札幌)。1トップにはFW鈴木武蔵(新潟)が入った。

 後半開始3分に田鍋が右サイドからドリブルで仕掛け、自らシュートを放ったが、その後のU-20代表は沈黙。シュートまで持ち込むことができずに時間は過ぎた。すると後半に立て続けに2失点。後半14分に右サイドを押し込まれると、中島にシュートを決められ、1点差に詰め寄られる。さらに1分後には、再び右サイドから崩されると最後はFW高原直泰に決められた。一瞬で2-2と試合は振り出しに戻される。

 なんとか流れを変えようと後半20分には鈴木武が強引に持ち込みシュートを放つも枠外。同22分には田鍋からのパスを受けた原川がPA内へ浮き球パス。鈴木武がヘディングで狙うもGKに阻まれた。その後に同代表は選手交代。前半も出場していた原川、田鍋、喜田に代わって、山越、和泉、長谷川がピッチへ送られた。山越がボランチへ入り、榊が右サイドへ変わると、左サイドには長谷川。トップ下を和泉が務めた。

 メンバーを入れ替え、再びリードを目指すがスコアは動かない。後半27分には左サイドから仕掛けた長谷川がオーバーラップしてきた鈴木隆にラストパスを送るも、DFがクリア。同29分には鈴木隆のパスに榊が抜け出すもオフサイドになり、シュートでは終われなかった。そのまま試合は終了。2-2のドローで試合を終えた。

 試合後、霜田正浩監督は「どうやって点を取るか、どうやって防ぐかを昨日、一昨日と練習してきた。そういった部分で2点が取れたのは非常に嬉しく思っている。でも前半が終わった時に選手に聞いたら、満足していなかったので、その辺が一番嬉しかった」と引き分けに終わったものの選手たちがみせた貪欲な姿勢を喜んだ。

 今後、鈴木武と鈴木隆、櫛引の3選手は一度クラブに戻るため、6日に行われる初戦の北朝鮮戦は不在となる。また、ポープもクラブ事情により、今大会を辞退することが濃厚だ。なお、この日の練習試合を怪我で欠場した橋本と矢島は本大会には間に合う見通しだという。今後、U-20代表は中国・天津で第6回東アジア競技大会を戦い、6日には北朝鮮、8日には韓国、10日には香港、12日には中国と戦う。

「ロンドンの4年前に比べて、非常にスタート地点が高いなと思う」とチームを評価する指揮官は、「大人しくて真面目な子が多い。みんながいい子で一生懸命に取り組む真面目さがある。そこは日本人のストロングポイントだと思う。能力や将来性もあるし、いいタレントが揃っていると思っている。なんとか彼らの魂を引き出せれば」と意気込んだ。

(取材・文 片岡涼)

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