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D・コスタ、スペイン代表選択の決意を語る

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「この国が僕にすべてを与えてくれた」

 アトレティコ・マドリーFWジエゴ・コスタが、正式にスペイン代表を選択したことについて、その決意を語っている。

 今季リーガエスパニョーラで開幕から10試合で11得点と好調を維持するD・コスタ。スペインとブラジルの二重国籍を有していることから、どちらの代表を選ぶかが注目されていたが、スペインサッカー連盟(RFEF)は29日にD・コスタがスペイン代表でプレーすることを正式に選んだと明らかにした。

 スペイン代表選択が公式に伝えられた翌日、D・コスタはアトレティコのクラブ公式サイトで次のように話している。

「本当に難しい決断だった。生まれた国と、すべてを与えてくれた国の間で決断しなければいけなかった。もう一度よく考えて、正しいことはスペインでプレーすることだと思った。僕はスペインですべてを成し遂げたからだ」

「今、僕が人生で保持しているものは、すべてスペインが与えてくれた。この国に、特別な感情を抱いている。ここでは、日々の僕の仕事が非常に評価されていると感じるし、周囲の人たちの愛情も感じている」

 ブラジル代表のルイス・フェリペ・スコラーリ監督は、スペイン代表を選択したD・コスタに対して、批判的なコメントを残した。しかし、D・コスタはそういった批判も受け入れる姿勢を示している。

「僕は、ブラジルを放棄するようなことはしていない。ブラジルの人たちには、そのことを理解してほしい。そういう見方はしていないんだ。単純に、僕はスペインでより評価されていると感じた。今の僕があるのは、この国のおかげだ」

「よく考えたうえで、出された決断だ。でも、それは何かの放棄を意味しているわけじゃない。ブラジルには僕の家族がいる。そして、僕の生まれた国だ。引退したら、僕はきっとブラジルに住む。人々の理解と敬意を望んでいる」

 スペイン代表のビセンテ・デル・ボスケ監督が、D・コスタを招集する保証はない。しかし、アトレティコFWは前向きな意見を述べている。

「スペイン代表のユニフォームを守ることは、誰にでもできることじゃない。それは誇りであり、サッカー選手にとって偉大なことだ。デル・ボスケが僕のことを招集してくれたら、出場時間が5分でも10分でも15分でも、自分のすべてを出し尽くすよ」

「僕は自分の人生において、常に働いてきた。すべてのチームで、全力を出し続けてきたんだ。スペイン代表でも、全力を出すよ。自分にすべてを与えてくれた代表のチームで、何らかの形で貢献できるよう願っている」

 D・コスタは、代表をめぐる議論の中で、話し合いを行った人たちに和の重要性を説いたと明かしている。

「僕の頭にあるのは、グループの重要性だ。ロッカールームで、最も評価されるのはそこだと思う。チームのメリットも、そこにある。僕と話し合うためにきてくれた人たちや監督には、そのことを伝えたんだ。グループに同意があって、その決断を正しいと思ってくれているのなら、僕は歓迎だよ、とね」

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