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[練習試合]全日本大学選抜FW和泉、U-20代表で感じた課題「ゴールへの意識」

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[12.7 練習試合 全日本大学選抜2-2関東大学選抜候補 味スタ西]

 U-20日本代表として10月の第6回東アジア競技大会に出場したFW和泉竜司(明治大2年=市立船橋高)がゴールへの意識を高めることを誓った。市立船橋高(千葉)では2年時の全国高校総体で7得点を挙げて得点王に輝き、チームは日本一。そして主将として臨んだ3年時の全国高校選手権でも決勝で2得点を決めて名門の全国制覇に貢献した。

 明治大進学後も順調に成長を遂げてきたが、同世代を代表する選手たちとプレーした東アジア競技大会では課題を認識。「1対1やキープは通じると感じた。でも技術っていう部分はまだまだ足りないなと感じたし、特に課題として感じたのはゴールへの意識。やっぱりシュートを一番に考えている選手が怖い。自分もチャンスの時に横パスしてしまった場面が2回くらいあった。個人としても課題だと思ったので、もっともっと打っていかないといけないと思いました。打たないとゴールは生まれない。ゴール前の最後のシュート、パス、ドリブルっていう精度の部分は帰ってきてから、さらに大事かなと思って練習から意識している」という。16年リオ・デ・ジャネイロ五輪世代に当たるFWは目標に掲げている五輪へ、技術面でも、意識の面でもよりレベルアップしなければならないことを実感した。

 帰国後、関東大学リーグ1部では4ゴール。実力者揃う関東1部を得点ランキング3位の11得点で終えた。変化した意識は来週開幕する全日本大学選手権や全日本大学選抜、そして年代別日本代表で発揮していく。今回の合宿では足首の負傷によって5日の流通経済大戦を欠場したものの、この日は1本目の45分間プレー。ゴールの近くでボールを受けるシーンは少なく満足していなかったものの、鋭い出足の守備で相手のミスを誘い、2点目のゴールを演出するなどチームに貢献した。

 次回の15年ユニバーシアードへ向けた全日本大学選抜の指揮を執るのは明治大の神川明彦監督だけに「明治の選手が手本としてやることも大事。みんなで厳しく言い合うことも大事かなと思う」と他の明治大選手たちとともにチームを引っ張る意識でいる。「能力の高い選手が結構多いので自分も活かされる部分をもっと作りたいし、呉屋や澤上とか点が取れる選手がいる。彼らは動き出しも上手いので、そこを使うことも大事。あとはサイドを起点として攻められればいい」。リオへの道のりの中で重要と考えている学生の祭典、ユニバーシアード。自身の成長のためにもこのチームを強くする。

(取材・文 吉田太郎)

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