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[MOM278]東海学園大FW志知孝明(2年)_全日本選抜の注目株、“エゲツない”左足で勝利導く

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[大学サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[12.18 大学選手権2回戦 筑波大0-1東海学園大 夢の島]
 
 迫力満点のキャノンショットを筑波のゴールへと突き刺した。0-0で迎えた後半4分、東海学園大はセンターライン付近からMF神谷駿文とMF筑後潤平による縦へのパス2本で決定機をつくり出すと、PAへ侵入した全日本大学選抜FW志知孝明(2年=岐阜U-18)が左足シュートでズドン。DF2人が寄せてきていたが、お構いなしに放たれた一撃は次の瞬間、ゴールネットを激しく揺らしていた。

「(筑後)潤平クンからのボールが良かったので、振りぬくだけだった」と微笑んだ志知は、縦に速い展開と得意の左足で奪ったゴールについて「前に早くっていうサッカーなので、ボクらの良さが出たっていう感じだと思います。(左足は)それを武器にしてやっているので…。シュートが武器なのでみんなに『振りぬけ!』って言われます(笑)。でもボクが決めたことよりも勝てたってことが一番嬉しいです」とまた頬を緩ませていた。

 この後は後半8分も左中間から弾丸ライナーの左足シュートでゴールを襲い、パワフルなドリブルでも名門を苦しめた。本人は「ボランチからのパスを細かいところで受ける部分でミスが多かった。それをしっかりと受けて前線につなげるように」と反省していたが、インカレデビュー戦でのインパクトは十分。安原成泰監督は「(彼の良さは)馬力とパンチ力ですね。シュートなんかエゲツないですしね。(縦への動きを)連続でできますし、思い切りの良さもある。切り替えのところだけはちゃんと言っていますが、ちっちゃくまとまらないようにしている」と大きな期待を寄せていた。

 今月上旬に行われた全日本大学選抜合宿メンバーに初選出された注目株。全国的には無名だったが、PAで勝負しようとするダイナミックなドリブルとパンチ力のあるシュートを武器に存在感を放った。全日本選出を聞いた際は「最初、言われた時は『ボクなんかな』と思って…意識したこともなかった」というが、実際合宿で同世代のトップ選手たち(今回の全日本大学選抜合宿は1、2年生のみ)と渡り合い、「関東、関西はもっとエグいもんだと思っていたんですけど、自分もできるところがあるな、と感じるところもあったのでプラスでしたね」と自信をつけて帰ってきた。そして今大会初戦で名門から奪った決勝ゴールによってより注目度を高めることに成功している。

 高校時代は岐阜U-18の立ち上げメンバーのひとり。3年時にはトップチーム昇格に近づいたが、「身体細いと言われてきた。鍛えて戻ってこいと言われました」と線の細さを理由にプロ入りの夢は叶わなかった。それでも他クラブの監督の推薦もあって東海学園大へ入学。ここで運動量や体力を増して大学トップクラスのひとりとして認められるようになった。「一番見て欲しいのはシュートですかね。それだったり運動量、切り替えのところも見てもらいたいですね。将来はプロになりたいですけど、なった時にしっかり運動量多くて点も取れる選手になりたい」。東海王者の“レフティモンスター”は4年生にとって最後となる今大会でチームの勝利に貢献して、自身の将来の可能性も広げる。

(取材・文 吉田太郎)
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