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「NIKE CHANCE」関東ラウンド、元日本代表、Jスカウトを悩ませた8つの才能

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 世界規模のスカウトプロジェクト「NIKE CHANCE」は1日、ジャパンセレクション関東ラウンドを行い、高さと強さで強烈なアピールをした大成高(東京)DF楠本卓海(3年)が勝者として「NIKE CHANCE グローバルセレクション」(3月、イングランド)への出場権を獲得した。ただ、28人が出場した3次審査の選考試合(25分ハーフ)でアピールした選手が続出し、勝者を決める議論は難航。ジャッジは「NIKE CHANCE ジャパンヘッドスカウト」の元日本代表DF名良橋晃氏、元日本代表DF中西永輔氏、鹿島アントラーズ強化部の長谷川祥之氏、浦和レッズ強化部の田村圭氏、NIKE FCコーチの櫛山匠氏の5人によって行われたが、候補選手たちのパフォーマンスに大きな差はなく、それぞれが好印象だった選手名を挙げて最終的に8人の候補者から楠本を選出した。

 FWでは選考試合で素晴らしい勝ち越しゴールなど2得点を決めた浅川隼人(八千代高3年)を筆頭にFW西尾龍也(大成高3年)らも存在感を示した。だが、関西ラウンドを制したFW瀧本高志(履正社高2年)の強烈なインパクトには届かず。GK、DF、MFのポジションから最終候補の8人として残ったのはラインコントロールとクロスの対応などが光ったGK岡本享也(川崎北高3年)、8対8で負傷して2次審査で全くプレーできなかったものの、選考試合で先制ゴールを決めるなど巻き返した左SB金子理史(八千代高3年)、質の高いクロスと対人の強さ、そして声が印象的だったCB熊谷崇大(三浦学苑高2年)、中盤中央で高い個人技を発揮したMF増田敬介(八千代松陰高3年)、迷わずに縦へ仕掛ける積極性とスピードが魅力のMF渡邊夢大(東海大高輪台高2年)、中盤の底の位置で的確な潰しなど役割を全うしていたMF三村翼(清水桜が丘高3年)、関係者たちから「天才肌」と例えられ、選考試合では懐の深いドリブルとスピード、一瞬のキレで違いを示したMF伊藤暖希(湘南工科大附高3年)、そして楠本の8人だった。

 それぞれがこの日光った存在だったが、特に楠本と熊谷、渡邊、伊藤の4人は高評価を獲得。そして最終的に「世界で戦える可能性を持つ選手」として楠本が勝者となった。ただ、この8人のほかにもU-18日本代表候補GK福井光輝(湘南工科大附高3年)や夏の全国8強DF高橋一樹(滝川二高)らを推す関係者もいた。次回同じメンバーでセレクションが行われれば、結果は変わるかもしれない。それほど差のない、激しい競争。ただ強豪校での活躍や実績だけではなく、スカウト陣はこの日のパフォーマンスによって審査し、最も可能性を示した楠本に「世界切符」を託した。

 名良橋氏は関西、関東の2回のジャパンセレクションを総括して全体的なレベルについて「レベルは凄く、高かったと思います」。全国大会出場校から都道府県予選16強など幅広いチームから参加していた中でも、個々が高いレベルの力を持っていたことを認めた。そして意識次第でまだまだ成長できると太鼓判を押す。名良橋氏も全国的には無名の千葉英和高からJリーガー、日本代表へと駆け上がっている。「(ここからでも)全然変われますよね。明日変われる選手もいれば、どんどん変われると思う」。

 未来を切り拓くためには個人の意識の向上、そして周囲の支えも重要であることを強調。この日最終候補者に名を連ねた8人をはじめとする「NIKE CHANCE」ジャパンセレクションに参加者だけでなく、将来の日本サッカーを担う選手たちへ向けて「選手のレベルをどんどん高めるためにも教える立場(や家庭生活)も大事なってくると思うし、高校の大会は勝負がついてくるんですけど、しっかりと勝ち負けにもこだわってほしいですし、その中で個というものを伸ばしていってほしい。ミスを怖れずというか、失敗してもまたチャレンジすればいい。今の自分に満足したらそこで終わっちゃうし、サッカーだけではなくて私生活の面でも高みを目指してほしいと思います」とエールを送った。

(取材・文 吉田太郎)
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