[2.3 プレミアリーグ第24節 マンチェスター・シティ0-1チェルシー]

　プレミアリーグは3日、第24節を行い、首位のマンチェスター・シティと3位のチェルシーが対戦した。2014年に入ってから黒星のない、好調の両チームの激突は、1-0でアウェーのチェルシーが勝利。今季ホームゲームでは11戦全勝と圧倒的な強さを見せていたマンチェスター・シティを止めた。

　立ち上がり攻勢を仕掛けたのは、リーグ最多得点を挙げているマンチェスター・シティだった。前半10分には左サイドのDFアレクサンドル・コラロフが速いクロスを入れると、ゴール前にMFヤヤ・トゥレが飛び込むが、わずかに合わない。チェルシーを押し込むシティは、3列目から効果的に攻め込むヤヤ・トゥレが決定機に絡む。同28分にもPA内に侵入したヤヤ・トゥレがゴール前にクロスを入れる。流動的に動くMFダビド・シルバがフリーで合わせたが、シュートは左に外れて行った。

　押されていたリーグ最少失点のチェルシーだが、しっかりと相手の攻撃を凌ぎ、前半27分には速攻を見せる。スタメン起用されたMFネマニャ・マティッチからMFウィリアンにロングボールが入る。数的優位の状況で、ウィリアンは左サイドのMFラミレスにパス。ラミレスのシュートはGKジョー・ハートに阻まれ、こぼれ球をウィリアンがオーバーヘッドで狙ったが、ボールは枠を越えて行った。それでもチェルシーは、同32分に先制点を挙げる。SBも攻め上がり、分厚い攻めを見せ、ラミレスがシュートを放つ。これはDFにブロックされたが、こぼれ球をDFブラニスラフ・イバノビッチが左足で決めて、アウェーで先制点を挙げた。

　先制したチェルシーは、完全に試合の主導権を握り、速攻からチャンスをつくり出す。前半44分には左サイドでMFエデン・アザールがDFパブロ・サブレタをちぎり、ゴール前にクロス。ファーサイドでFWサミュエル・エトーが合わせたが、シュートは右ポストを叩き、追加点を挙げられない。結局、前半はチェルシーが1点をリードして折り返す。

　今季、ホーム全勝のシティは、後半6分に良い形をつくる。右サイドからMFヘスス・ナバスが折り返したボールをFWエディン・ジェコが落とす。これをヤヤ・トゥレがシュートしたが、左に切れて行った。チェルシーも直後の8分に、MFマティッチが強烈なミドルシュートを放ったが、ボールは左ポストに嫌われ、こちらも得点できない。

　後半10分にマンチェスター・シティは存在感のなかったFWアルバロ・ネグレドを下げ、FWステファン・ヨベティッチを起用する。しかし、中盤でボールを回収するチェルシーが、試合の主導権を握り続ける。後半21分にはCKからDFガリー・ケーヒルがヘディングシュート。しかし、シュートは右ポストを叩き、得点は決まらない。

　マンチェスター・シティも直後の23分に右サイドを破り、ゴール前に速いボールを入れたがジェコのシュートは精度を欠き、ミドルシュートもDFにブロックされた。後半28分にはPAのすぐ外でヤヤ・トゥレが倒されてFKを獲得。ダビド・シルバが直接ゴールを狙ったが、GKペトル・チェフのパンチングに阻まれた。その1分後にもシティは、左サイドからコラロフが折り返したボールを、ダビド・シルバが狙ったがシュートは左へ。

　チェルシーは後半38分にエトーを下げて、MFオスカルを投入して、1トップの位置にアザールを移す。さらにアディショナルタイムには、ウィリアンを下げて、MFジョン・オビ・ミケルを投入した。アディショナルタイムには、ヨベティッチが枠内に鋭いシュートを飛ばしたが、これもGKチェフに防がれてゴールを挙げられない。

　アディショナルタイムの3分間でも圧力を掛けたシティだったが、この日は最後までゴールを挙げることができずに、今季11戦全勝だったホームのエティハドスタジアムで今季初黒星を喫した。一方のチェルシーは、勝ち点を53に伸ばし、首位のアーセナルと2差、2位のシティと並んだ。

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