beacon

[Fリーグ]見せつけた絶対王者の力! 名古屋が7-0で大分に勝ち、7連覇を達成!!

このエントリーをはてなブックマークに追加

[3.2 FリーグプレーオフFinal Round第2戦 名古屋7-0大分 オーシャンアリーナ]

 Fリーグは2日、プレーオフFinal Round第2戦をテバ・オーシャンアリーナで行い、リーグ6連覇中の名古屋オーシャンズと初のリーグタイトルを目指すバサジィ大分が対戦した。前日の第1戦で絶対王者である名古屋に競り勝った大分だったが、この日は疲労の色が濃く精彩を欠き、試合は一方的なものとなった。7-0で大分を撃破した名古屋が『唯一の王者』の冠を守り、7連覇を達成した。

 立ち上がりからフルコートプレスを仕掛ける名古屋が、大分を圧倒する。前半1分には敵陣で得たキックインから、中央でボールを受けたFPラファエル・サカイがシュート。これが対峙していたFP仁部屋和弘に当たり、そのままゴールに決まった。勢いづく名古屋は、同4分にもラファエル・サカイがピッチ中央で左足を振り抜く。これが再び大分ゴールに決まり、名古屋がリードを2点に広げた。

 流れを変えたい大分の伊藤雅範監督は、ここでタイムアウトを取る。ところが、前日の疲れからか、大分はボール保持者へのチェックが甘い。前半6分には右サイドからFP吉川智貴が折り返したボールを、ファーポスト前に詰めたFP渡邉知晃がゴールに押し込み、3-0とした。

 きっかけの欲しい大分は、エースの仁部屋にボールを集めて攻撃の糸口を探る。しかし、名古屋が好機をつくり続け、FP森岡薫、FP白方秀和が枠内に鋭いシュートを飛ばしたが、GK定永の身を挺した守りに遭う。

 名古屋は前半13分、大分のシュートブロックに入った白方が負傷し、担架でピッチ外へ運ばれる。大分も中村が切れのあるドリブルを見せ、ゴール前までボールを運び出す。同16分にも大分は波状攻撃を見せたが、FP北原亘を中心に体を張る名古屋のゴールを割ることができない。

 後方にカバーする選手を1人残し、カウンターに備えながら攻める名古屋は、前半16分にFP前純内マティアス・エルナンが左足でシュートを放つが、これは右ポストに嫌われる。それでも、直後のキックインからFP星龍太が得点を決めて、名古屋が大量4点をリードした。

 一気に試合を決めにかかる名古屋は、前半17分に底辺でボールを持った小曽戸から、森岡がボールを奪う。縦に仕掛けてGK定永を引き付けると、逆サイドに詰めていた前純内にパス。懸命に戻った小曽戸が対応しようとするが、定永との間を通すシュートが決まり、5点目が決まった。前半の残り時間が2分を切ると、大分はFPの小曽戸をGKにパワープレーを開始する。しかし、1点も返すことができずに、前半だけで5点を追うことになってしまった。

 後のない大分は、後半開始から大分は、より足元の技術の高い青柳佳祐をGKに起用し、いつでもパワープレーに移れる状態で試合に臨んだ。後半3分には、立て続けに仁部屋がシュートを放ったが、GK篠田の顔面セーブなどもあって得点できない。

 大分は残り12分を切ると、仁部屋をGKにしたパワープレーに出る。ところが、これが裏目に出てしまう。交代の際にビブスを投げて渡したとして、仁部屋がこの日2枚目の警告を受けて退場となる。その後も大分はめげずに攻めたが、後半13分に吉川、その直後にも星が加点し、名古屋が7-0と力の差を見せつけた。

 1点でも返して意地を見せたい大分は、後半17分に小曽戸が自陣でプレスを振り切り、ゴール前にラストパスを送る。しかし、詰めきれずに得点できない。このまま7-0で名古屋が勝利し、7連覇を達成した。

(取材・文 河合拓)

TOP