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快勝に導いた千葉MF谷澤「フクアリを黄色く染める」

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[3.30 J2第5節 千葉3-0熊本 フクアリ]

 背番号8の左足から放たれたボールは、鮮やかな軌道を描いてゴールへと吸い込まれる。ジェフユナイテッド千葉のMF谷澤達也は、数的不利に陥ったチームに勇気を与える一撃を「イメージどおりだった」と振り返った。

 谷澤はまず、1点をリードして迎えた後半9分に魅せた。右サイドから上げたクロスが相手のオウンゴールを誘い、チームに2点目をもたらした。幸運な形での得点となったが、この1点が大きかったと語っている。「1-0のままだと少し怖かった。2点目を取れたので自分たちのリズムで試合を運べると思った。その後、数的不利になって30分以上残っていたけど落ち着いて対応できた」。これはチームにとって今季初の複数得点にもなっており、「2点目を取れたことはチームの自信にもつながると思う」と今後に向けての起爆剤になると話した。

 2-0とリードしながらも数的不利となって迎えた後半26分に谷澤が追加点を奪う。右サイドでボールを受けたFWケンペスが相手DFを振り切ってゴール前に侵入すると、マイナスのパスが谷澤に通る。「ダイレクトで打とうと思ったけど打てなかったので、トラップをして持ち替えた」と語ったように、まずは相手DFをワンタッチでかわし、左足から放ったシュートでゴールネットを揺らした。「GKを見ずに感覚で打った。イメージしたところに行ったけど、良いところに飛んでくれた」と自画自賛の得点となった。

 2得点に絡む活躍を見せて快勝の立役者となったが、心残りがある。雨の影響もあり、1万8500人を収容するフクダ電子アリーナに集まった観客は5957人だった。試合後には観客が少ないことを嘆いたが、それも自分たちのせいだと感じている。「僕たちがそういう試合をしているのが原因だと思っています。フクアリで勝つ姿を見せて、またお客さんに足を運んでもらいたい。フクアリは黄色く染まっていてほしい」と話したように、今後もホームで勝利を重ねフクアリを黄色く染めることを誓った。

(取材・文 折戸岳彦)

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