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後半ATに劇的ドラマ!!新潟が清水に競り勝ち10戦不敗

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[5.6 J1第12節 新潟2-1清水 デンカS]

 アルビレックス新潟はホームで清水エスパルスに2-1で競り勝ち、3試合ぶりの白星を飾った。これで10試合連続負けなし(4勝6分)。一方の清水は4連勝後、今季ワーストの3連敗となった。

 清水は前半2分、FW大前元紀が直接FKを狙うが、GK守田達弥が鋭い反応でセーブ。序盤は清水に押し込まれた新潟も前半9分、MF小泉慶のシュートのこぼれ球をFW岡本英也が左足で狙い、同19分にもFW川又堅碁がシュートを打ったが、いずれもフィニッシュの精度を欠いた。

 均衡が破れたのは後半10分。新潟はMFレオ・シルバのスルーパスをPA内右で受けたMF田中亜土夢が鋭い切り返しでDFを振り切り、左足で豪快にニアサイドを破った。

 田中亜の2試合連続ゴールで先制した新潟は一気にたたみかける。後半17分、田中亜の左CKのこぼれ球を岡本が押し込むが、ゴールライン上でDFがクリア。同40分にはレオ・シルバのスルーパスに川又が抜け出し、GKと1対1を迎えたが、左足のシュートは枠を捉え切れなかった。

 決定力を欠き、追加点を奪えない新潟。するとDF廣井友信を投入してパワープレーに出た清水が後半アディショナルタイムに試合を振り出しに戻す。ゴール前に浮き球のボールを入れ、DFカルフィン・ヨン・ア・ピンが頭で折り返すと、廣井が飛び込んだ背後からDF平岡康裕が右足ボレーでゴールネットを揺らした。

 試合終了間際の同点弾。しかし、1-1の引き分けかと思われた試合は、最後にまさかの幕切れが待っていた。後半のアディショナルタイムも5分を経過。新潟はカウンターのチャンスに川又が左サイドを駆け上がり、ゴール前にクロスを上げると、これがヨン・ア・ピンのオウンゴールを誘い、土壇場で2-1と勝ち越した。

 川又は試合後のインタビューで「最後まであきらめなかったことが、最後にああいう形で出たと思う」とコメント。今季はリーグ最多の6引き分けとなかなか勝ち切れず、ホームでも3試合連続ドローに終わっていたが、3月23日の鳥栖戦(1-0)以来となるホーム2勝目を飾り、ゴールデンウィークでスタジアムに詰めかけた約3万5000人の観衆と喜びを分かち合っていた。


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