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0-1で3連敗…F東京GK権田「前を向いてやっていくしかない」

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[5.6 J1第12節 F東京0-1大宮 味スタ]

「完全に自分のミス」。3連敗を喫したFC東京のDF森重真人は下を向いた。後半アディショナルタイムの失点の場面、F東京にとっては2対1と数的優位な状況だったが、大宮アルディージャのFW長谷川悠にあっさりと決勝点を献上してしまった。

 森重が長谷川に簡単に背後を許すと、その後ろで余っていたDF吉本一謙のカバーも、GK権田修一の必死のセービングも及ばず、長谷川のシュートはゴールネットに吸い込まれた。「絶対にカバーできたと思う」と吉本もミスを認めれば、守護神の権田は「枠にきたシュートを止めるのが僕の仕事」と止められなかったことを悔やんだ。

 F東京はこれで3連敗となり、そのスコアはすべて0-1。“3試合3失点”ではなく、“3試合0得点”が重くのしかかる。この日は大宮をゴール前に釘付けにしながら、ゴールを奪うことができなかった。「1点入ればみんなも落ち着くと思う」とFW武藤嘉紀が指摘するように、シュートが大きく枠を外すシーンが目立った。ボールを支配し、中央、サイドと多彩な攻めを見せたが、ゴールは遠かった。最後尾からチームを見ていた権田は「自分たちがボールを持っていて勝てないのは一番悔しい」と肩を落とした。

 吉本は攻撃と守備で互いの責任を指摘するような選手はいないと言い、「立て直す自信はある」と前を向く。流れの中での失点は1か月ぶりと守備は安定し、攻撃でも多くのチャンスをつくっており、悲観するような内容ではない。しかし武藤はとにかく結果が必要だと言う。「内容うんぬんより勝ち点3」。

 ひとつ結果を出せれば、歯車が上手くかみ合う可能性はある。「とにかく前を向いてやっていくしかない」。権田は何度もその言葉を繰り返していた。

(取材・文 奥山典幸)

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