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鈴木大輔が古巣から決勝弾!柏が新潟の不敗を「10」でストップ

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[5.10 J1第13節 柏1-0新潟 柏]

 10日に行われたJ1第13節、日立柏サッカー場での7位柏レイソル対5位アルビレックス新潟は、1-0で柏が勝利した。思うようにボールがつなげず劣勢を強いられていた柏だったが、セットプレーの流れからDF鈴木大輔が決勝点。柏が勝ち点を23にのばすと、順位を4位に上げた。

 前節、鳥栖に敗れて(0-1)9試合ぶりに黒星を喫した柏。怪我人が続出する厳しい状況下で、J1デビュー戦となるMF小林祐介がボランチとして先発、昨日トップチーム登録をしたばかりのDF中山雄太とFW大島康樹がベンチ入り。対する新潟はDF大野和成が3試合ぶり、MF小林裕紀が2試合ぶりにスタメンへ復帰した。

 8日に発表されたブラジルW杯韓国代表に選出された3選手は、DFキム・チャンスがベンチメンバー、MFハン・グギョンとDFキム・ジンスはベンチ外となった。

 前節、無敗記録が「8」で途切れた柏と、無敗記録を「10」に延ばした新潟。そのチーム状況が示すような立ち上がりとなった。オープニングシュートこそ柏のFW田中順也に譲ったが、その後は新潟ペースで試合は進む。MFレオ・シルバを起点にポゼッションを高めていくと、13分にはFW川又堅碁に決定機。MF田中亜土夢のパスに川又が抜け出し、GKと1対1になるが、GK菅野孝憲が素早く間合いをつめると、シュートはゴールポスト左へ流れていった。

 なおも新潟の攻勢は続く。18分、パスをつないで柏陣内にまで攻め入ると、小林裕がミドルシュート。これは柏DFにブロックされるがこぼれ球をなおも新潟が拾うと、レオ・シルバのスルーパスがPA内でフリーの川又に通る。正確なボールコントロールから左足で狙うが、GK菅野がビッグセーブ。そのこぼれ球を今度はMF成岡翔が右足でシュートするも、無情にもゴールポストに跳ね返され、ゴールを奪うことはできない。

 ロングボールでDFラインの背後を伺う柏は、リーグ2位(10失点)の堅守を誇る新潟の壁に阻まれる。それでも、19分にはMF高山薫のパスから田中順、22分にはセットプレーのこぼれ球から高山がシュートを放ったが、いずれも枠を捉えることはできなかった。

 好守の切り替わりが速い展開になるが、38分の川又のシュートはGKの正面を突き、前半終了間際の柏の波状攻撃も実らず、スコアレスのまま前半を折り返す。

 後半に入っても新潟がリズムをつかむ。カウンターからFW岡本英也がフィニッシュまで持ち込むがゴールをこじ開けることはできない。

 後半17分、柏は初出場の小林祐が強烈なミドルシュートで応酬すると、ここからゴールに迫る場面が多くなる。同22分には小林祐、田中順とつないでMF狩野健太がミドルシュート。シュートはGK守田達弥の好守に阻まれたが、28分に待望のゴールが生まれる。

 柏がゴール前で得たFK、田中順がキッカーを務めると、左足から放たれたボールはゴールポストを叩く。こぼれ球をDF鈴木大輔が胸トラップで処理すると、右足で押し込んで柏に先制点をもたらす。

 試合終盤、選手に疲労が見え始めると、柏は小林祐に代えてキム・チャンス、新潟は岡本と田中亜に代わってFW鈴木武蔵とMF小塚和季を入れる。前線にフレッシュな選手を入れた新潟は、終盤に猛攻を仕掛けるが柏が最後まで集中を切らさず守り切り、2試合ぶりの勝ち点3を手にした。一方の新潟は3月8日以来約2か月ぶりの敗戦。じつにリーグ戦11試合ぶりの黒星となった。

(取材・文 奥山典幸)

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