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1G1Aの神戸チョン・ウヨン、脅威の無回転FKは「自分自身もビックリ」

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[5.24 ナビスコ杯第5節 清水1-2神戸 アイスタ]

 ナビスコ杯は24日、グループリーグ第5節を行い、IAIスタジアム日本平ではグループ首位の清水エスパルスが前節初勝利を挙げたヴィッセル神戸をホームに迎えた。前半33分にMFチョン・ウヨン、後半18分にFWノヴァコヴィッチがゴールを奪い1-1となった試合は、後半42分にDF岩波拓也が決勝ゴールを決めて神戸が勝利を収めた。

 ともに決定機をなかなか作れない静かな立ち上がりとなった。相手守備に苦しみPA内への侵入が限られる中、驚きの一撃で神戸が試合を動かした。前半33分、FKのチャンスを得るとMFチョン・ウヨンがボールに向かう。右足から繰り出されたボールは無回転でゴールに向かい、不規則に変化しながらゴールに突き刺さった。鮮やかな一撃で先制した神戸が1点リードしたまま、前半を折り返す。

 ホームで負けられない清水はFWノヴァコヴィッチとFW村田和哉を後半開始から投入して、反撃を試みる。後半5分にはFW高木俊幸のクロスからノヴァコヴィッチが強烈なヘディングシュートを放つも、GK山本海人の好セーブに遭い同点ゴールとはいかなかった。しかし後半から投入された2人が、試合を振り出しに戻す。

 後半18分、PA内で村田が放ったシュートは相手DFのハンドを誘い清水がPKの好機を得る。これをノヴァコヴィッチが右足で落ち着いて流し込んで、1-1の同点に追い付いた。さらに後半29分にはカルフィン・ヨン・ア・ピンのクロスをDF平岡康裕がクロスバー直撃のヘディングシュートを放つなど、清水が攻撃のリズムを作り始める。

 しかし、勝ち越しゴールを奪ったのは神戸。後半41分にCKからDF河本裕之が放ったヘディングシュートはGK櫛引政敏のビッグセーブに遭うが、直後のCKでチョン・ウヨンの正確なキックをDF岩波拓也がヘディングでねじ込んで2-1と勝ち越しに成功した。そのまま逃げ切った神戸は2連勝を飾り、清水は初黒星を喫している。

 1G1Aの活躍を見せたチョン・ウヨンは「練習どおり蹴りましたが、自分自身もビックリしています。これからの人生で今日のようなゴールを奪えるか分かりませんが、とにかく気持ち良いです」と鮮やか過ぎる先制点を笑顔で振り返った。


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