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今野が“失点覚悟”に反論「1点をプレゼントするつもりはない」

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 米フロリダ遠征では2日のコスタリカ戦(3-1)、6日のザンビア戦(4-3)と2試合連続で先制点を許すなど守備面を不安視されている日本代表。アルベルト・ザッケローニ監督は10日の記者会見で強豪国相手にも点を取りに行く攻撃的なサッカーを貫く以上、「ある程度の失点は想定しないといけない」と、失点は“覚悟”しているかのようなコメントを残した。

 DFリーダーであるDF今野泰幸(G大阪)はこうした考えを真っ向から否定した。「DFをやっていて、最初から1点取られてもいいやと思う選手は一人もいない。100%の力でプレーしたうえで、やられたとしたら取り返す気持ちを持って90分やることが大事だけど、最初から1点をプレゼントする気持ちはない」。センターバックとして、どんな相手であろうと、完封を狙って試合に入ることに変わりはない。

 FWディディエ・ドログバやFWジェルビーニョら攻撃陣に数多くのタレントをそろえるコートジボワール。「個々を見れば、特長を持った選手が多いし、一人で打開できる選手が何人もいる。対応するのは難しい」。相手の強力な個を抑えるためのイメージは頭の中にある。

「まずは遅らせること。1対1では難しい。時間をかけさせて、数的優位に持っていって、1人に2人が行ける距離間を保てるようにしたい」。練習前のミーティングで確認した映像を受け、速攻やサイドチェンジへの警戒も強める。

「一人でゴールまで持っていく場面もあったし、2人いれば確実にフィニッシュまで持っていく。まずはいいボールを前線に出させないように。サイドチェンジから1対1の勝負に持ち込む場面も多い。前線からの追い込みが大事になる」。中盤の選手との挟み込み、前線からのプレッシャー。DFラインだけでなく、チーム全体のディフェンスで完封発進を狙う。

(取材・文 西山紘平)

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