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2大会連続のFK弾を狙う遠藤「しっかりゴールに結びつけられるように」

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 4年前の美しい軌道は今も鮮明な記憶として残っている。2010年の南アフリカW杯。グループリーグ突破を決めたデンマーク戦(3-1)で鮮やかな直接FKを決めたMF遠藤保仁(G大阪)は、2大会連続となるFK弾を虎視眈々と狙っている。

「セットプレーは重要だと思っているし、身長だけを見れば、相手が有利かもしれないけど、直接狙うのはキッカーの精度の問題。自分はキッカーの立場として、より良いボールを配球したいし、狙えるときはしっかりゴールに結びつけられるようにしたい」

 W杯のような1点を争う戦いにおいて、セットプレーの重要性は言わずもがな。W杯初戦となるコートジボワール戦に向け、先制点の重みも説いた。「調子に乗らせると、間違いなく厄介。先手を取れれば自分たちのリズムになる。初戦でもあるし、入り方をしっかりしないといけない」。2日のコスタリカ戦(3-1)、6日のザンビア戦(4-3)はいずれも先制点を許した。W杯本番でみたび同じ失敗を繰り返すわけにはいかない。

「リードした形で常に試合を進めたいと思っているけど、相手がいい入りをしてくれば、冷静に対応しないといけない。このところ先制されているし、我慢するところは我慢して、たとえ悪い中でも失点しないように。そういう進め方も必要かなと思う」

 相手の出方によっては、より慎重な試合運びを余儀なくされる可能性もある。だからこそ、セットプレーの持つ意味は大きい。チーム最年長の34歳で今大会を迎える遠藤がゴールを決めれば、98年のフランスW杯で当時30歳だった中山雅史氏が挙げた日本人のW杯最年長ゴール記録を塗り替えることになる。2大会連続のFK弾で、日本を2大会連続の決勝トーナメントへと導く。

(取材・文 西山紘平)

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