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[MVP of battle collection]373分間無失点、アルゼンチン“陰の功労者”ガライ

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 世界の頂点を目指し、「白か黒か」勝負を決する2014 FIFAワールドカップ ブラジルに向け、アディダスが開発した「バトルコレクション」は、シンプルかつ斬新な白黒のバトルグラフィックを採用。「プレデター インスティンクト」「アディゼロ f50」「ナイトロチャージ1.0」「パティーク11 コア」の4モデルの中から選手はそれぞれのプレースタイルに合わせ、最も自分に適したスパイクを着用する。そんな“バトルプレイヤー”の中から、その日最も活躍した選手を「MVP of battle collection」として選出する。

 24年ぶりの決勝進出を果たしたアルゼンチン代表の陰の功労者と言っていい。DFエセキエル・ガライはここまで全6試合にフル出場。決勝トーナメント1回戦のスイス戦まではDFフェデリコ・フェルナンデスと最終ラインでコンビを組んできたセンターバックは、準々決勝のコスタリカ戦、準決勝のオランダ戦と“相棒”がDFマルティン・デミチェリスに代わっても安定したディフェンスを見せ続けている。

 タレントぞろいの攻撃陣に目がいきがちなアルゼンチンだが、これで決勝トーナメントに入ってからの3試合はいずれも無失点。スイス戦は延長戦、オランダ戦はPK戦までもつれ込んでおり、最後に失点したグループリーグ最終戦・ナイジェリア戦の後半2分以降、373分間にわたって失点していない。

『ESPN』によると、27歳のセンターバックは大会前から守備面を不安視してきた周囲の声に対し、「黙らせることができたんじゃないかな。今日は完璧な試合ができたと思う」と胸を張った。オランダは準々決勝までに12ゴールを記録。これはコロンビアと並んで最多タイの数字だった。

「難しい試合になることは分かっていた。オランダは厄介なチームだった。でも、僕らはそれを封じ込めた」。オランダには準々決勝でPK戦まで戦っていた疲労も残っていたとはいえ、MFアリエン・ロッベンのドリブルを抑え込み、FWロビン・ファン・ペルシーに仕事をさせなかった。

 シュート数は120分間でオランダが7本、アルゼンチンは8本。互いに決定機は少なかった。1点を争う攻防は、守備陣にとって一瞬も気の抜けない神経戦だった。「エンターテイメントな試合ではなかったかもしれない。でも、僕らは勝利に値する試合をした。決勝に進めるという結果がすべてだ」。120分間を完封し、PK戦では2人目のキッカーとして重責も果たした。

 かつてFWリオネル・メッシも下部組織でプレーしたアルゼンチンのニューウェルズ・オールドボーイズでプロ生活をスタートさせたガライは、ラシンを経てレアルに移籍するが、満足のいく出場機会を得られず、11年夏にベンフィカへ新天地を求めた。昨季はベンフィカで国内3冠を達成し、ヨーロッパリーグでも2シーズン連続の準優勝に貢献。オフにはバイエルンも獲得に興味を示したとの報道もあったが、ゼニトへの移籍が決まっている。

 優勝を手土産にロシアへと渡れるか。決勝の相手はドイツだ。24年ぶりの決勝進出に「最高の瞬間だ」と喜ぶガライは、同時に「僕らはまだ何も手にしていない」と気を引き締めることも忘れなかった。

▼ガライがブラジルW杯で着用する「バトルコレクション」の詳細はこちらから


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