[7.12 Fリーグ2014/15 第4節 湘南0-6名古屋 小田原]

　Fリーグは12日、第4節を各地で行い、小田原アリーナでは湘南ベルマーレ(Fリーグ)と名古屋オーシャンズが対戦した。前半に4点のリードを得た名古屋は、最後まで湘南にゴールを許さずに6-0で勝利。4節までの通算成績を3勝1敗とした。一方の湘南は2分2敗と未勝利が続いている。

　今シーズン、2分1敗と未勝利でホーム開幕戦を迎えることになった湘南は、右上葉肺腺ガンを抱えるFP久光重貴がベンチ入り。一方、前節の町田戦で今季初黒星を喫した名古屋は、GK篠田龍馬、FP白方秀和、FP前純内マティアス・エルナン、FP渡邉知晃、FPペドロ・コスタのスターティング5で試合に臨んだ。

　開始35秒、湘南は決定機をつくる。左からのボールに日本代表FP内村俊太が合わせようとしたが、空振りしてしまい、シュートは打てなかった。湘南は2分、パス交換の際に味方同士が重なり、ボールを奪われる。速攻からFP前純内マティアス・エルナンにシュートを打たれると、ボールはGK冨田祐耶の足に当たりながらも股下を抜ける。しかし、ボールの勢いが弱まっていたため、冨田が何とかキャッチする。

　名古屋は4分、左サイドのFP白方秀和からの折り返しを前純内がPA内で受けてシュートを打とうとしたが、GK冨田が体を張ってブロックする。4分に湘南はFPボラを起用すると、そのボラが早速、見せ場をつくる。左サイドからカットインしてシュートしたが、ボールはわずかに上へ外れて行った。

　先制点を挙げたのは、やはり名古屋だった。前半4分、右サイドのFPラファエル・サカイに速いボールが通ると、サカイはダイレクトでゴール前に入れる。ファーポスト前に詰めていたFP北原亘が、スピードのあるボールをしっかりとゴールに流し込み、1点をリードした。

　対する湘南も前半6分、自陣深い位置からFP安藤良平がFP小野大輔にスルーパスを通す。GK篠田龍馬と1対1になった小野は、ドリブルでGKをかわしたが、シュートを左サイドネットに外してしまう。さらに、その直後にも湘南は、日本代表FP内村俊太が速攻からシュートしたが、右ポストを叩き、決定機を生かしきれない。

　前半9分に湘南は久光重をピッチに送り出す。久光重は積極的にプレスを掛け、ボールを前に運ばせない。しかし、12分には再び名古屋が得点を挙げる。北原のキックインを受けたラファエル・サカイがフリーでシュートを決めて、2点差にリードを広げた。

　湘南も前半13分に相手のミスから、FP近藤純也がDFの裏でボールを受けたが、シュートを右に外してしまう。名古屋はFP{[森岡薫}}が左サイドを縦に仕掛けたところで近藤に倒される。近藤にイエローカードが出るとともに、このファウルで湘南は前半のファウル数が5になった。同16分には安藤が渡邉を倒して、名古屋に第2PKが与えられると、これを森岡が決めて、3-0となった。

　前半のうちに点差を詰めておきたい湘南も、18分に内村、19分にFP刈込真人が、それぞれチャンスを迎えたが、いずれもシュートはクロスバーを越えて行った。ボラの渾身のシュートもGK篠田に防がれる。逆に名古屋は素早いパスワークで湘南の守備を翻弄し、最後はラファエル・サカイのパスを受けた森岡が2点目を決めて4点のリードで前半を折り返した。

　後半の開始から名古屋に圧力を掛ける湘南は、3分に右サイドから近藤がDFのタイミングを外したシュートでゴールを脅かすが、右に逸れる。同7分にはボラが左サイドでFP八木聖人に倒されて直接FKを得たが、ボラのシュートはGK篠田に防がれる。湘南にゴールを許さない名古屋は、8分にもパスワークで湘南の守備を崩し、最後はゴール前でフリーになっていた八木が難なくシュートを決めて、リードを5点に広げた。

　湘南は10分から内村をGKにパワープレーを仕掛ける。1いかし、11分にはボールを底辺でボールを失い、ペドロ・コスタのパスを受けた前純内にゴールを決められて、点差を広げられる。名古屋は八木に続き、トップチームに昇格したFP浦上浩生を出場させて、経験を積ませる。

ホームの大声援を受ける湘南も、惜しい場面をつくったが最後まで得点を挙げることはできず。このまま試合は6-0で終了し、名古屋が2試合ぶりの勝利を挙げている。敗れた湘南は次節もホームで大阪との試合を行う。名古屋も次節、ホームで今季無敗の浦安と対戦する。

湘南ベルマーレ 0-6(前半0-4) 名古屋オーシャンズ
<得点者>
[湘]なし
[名]北原亘(4分)、ラファエル・サカイ(12分)、森岡薫2(16分=第2PK、20分)、八木聖人(28分)、前純内マティアス・エルナン(31分)
(取材・文　河合拓)

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