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日本vsウルグアイ 試合後のアギーレ監督会見要旨

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[9.5 キリンチャレンジ杯 日本0-2ウルグアイ 札幌ド]

 日本代表は5日、札幌ドームでウルグアイ代表と対戦し、0-2で敗れた。ハビエル・アギーレ監督の初陣は前半34分にミスから先制点を許すと、後半25分にも2失点目。ブラジルW杯ベスト16のウルグアイに完敗を喫し、アギーレジャパンは黒星スタートとなった。

以下、試合後のアギーレ監督会見要旨

ハビエル・アギーレ監督
「両チームともに戦ったゲームだったが、ディフェンスの面で2つの大きなミスを犯してしまい、今日のカップを失うことになった。両チームともゴールのチャンスが多かったとは言えない。しかし、ビッグチームと対戦し、そこで何かを学ぼうとするならば、ミスからも学ばないといけない。火曜日にベネズエラ戦もあるので、前を向いて進んでいきたい。ウルグアイのようなビッグチームの前でミスを犯してしまえばやられてしまう。向こうの経験と、こちらの2つのミスが違いを生んだと思う。日本は非常に若いチームで、今日は4人がデビューした。こういった結果になったが、私は満足している部分も感じている。もちろんこれからもしっかり仕事をしていかないといけない」

―満足した部分とは?
「チームが戦ったこと。競争して、負ける気持ちになる場面がなかったこと。失点が2つあったが、そこで落ち込むこともなかった。選手個人として良かった部分もあるが、それは先に選手に伝えたい」

―短い準備期間の中、選手の適応力はどう見えたか?
「3回の練習しかしていない状況でウルグアイと対戦するのは簡単なことではない。世界のベスト8、ベスト10の中にウルグアイも含まれる。そういったチームと対戦して学ばないといけない試合だった。彼らと同じレベルでやりたいなら、しっかりそこで学んで、努力しないといけない。しかし、ゴールをプレゼントしてはいけない。ああいったミスは避けないといけない」

―攻撃面の評価は? 本田が今後もキャプテンを務めるのか?
「この試合の結果を分けたのは、経験とミスだった。攻撃では相手より多くのCKを得ることができたし、FKもこっちのほうが多かったと思う。シュートもあった。皆川がフリーでGKの前でヘディングし、ゴールの上に外れた場面もあった。そういった場面もあったので、攻撃に失望はしていない。しかし、そこもまだまだ練習しないといけない部分だと思う。

 今日、選手たちに伝えたのは本田、(川島)永嗣、(吉田)麻也がキャプテンであり、キャプテンマークを付けるのは本田ということだった」

―後半途中から4-4-2にしたが?
「相手にリードされているという状況もあり、本田が守備に回ることを少なくするためのシステム変更だった。本田をより前で、よりフリーでプレーさせる意図だった。選手はすぐに順応し、森重も自分の役割をしっかり把握していた。その形でウルグアイを下回ったとは考えていない。ウルグアイと日本の違いは得点が決まったこと」

―本田にキャプテンマークを任せた理由は? 森重をアンカーで起用した理由は?
「本田にキャプテンマークを付けさせたのは、ゴールキーパーはレフェリーから遠いというのが理由。そして、経験、年齢を考慮すれば、麻也ではなく、本田だなと思った。森重は3バックの真ん中というところで非常に良かったと思う。その後、ボランチでプレーしたが、走る距離が少し長かったので消耗してしまった」

―代表デビューとなった武藤の評価は?
「武藤の試合は2試合視察した。若い選手だが、恐れを感じないプレーを見せるところが良かったと思った。そして今日は彼にとって素晴らしいキャリアになったと思う」

―初戦に負けたことに失望はしていないか?
「それに関してはすでに話したと思う」

―テストと結果を求める作業はどれぐらい達成できたか? 試合前に選手にどんな声をかけたか?
「『日本代表にいることができることを誇りに思え』と言った。彼らの後ろには後押ししてくれる国民がいる。『誇りを持って、このユニフォームの名誉のために、どの相手にも戦わないといけない』と話した。

 今日はチーム全体より、選手個々を見たほうがより多く満足を得ることのできる試合だった。いくつかのことを試した。しかし、勝つことはできなかった。昨年、ウルグアイは日本に4-2で勝っている。それはそれまでの3年間、一緒になって戦い続けてきたチームの結果だった。今日は3回の練習を積んだチームの試合だった。そして、ウルグアイはどんな状況でもウルグアイだ」

―選手のボールのないところでの動きはどう評価するか?
「ボールがないときに少し集中が切れてしまっていた選手が何人かいた。しかし、全体を見ると、ボールがないときもしっかりゲームに参加している姿が見られたと思う。そういった意味では満足している。あとはボールを持ったときにもう少し早く動かすことが必要だったと思う。モビリティー、動きの部分だが、それも努力、練習で培っていくものだと思っている」

―最終ラインの選手から長いボールを入れる場面が多かったが、監督の意図どおりか?
「相手チームのプレッシャーがかかっている状況で余計なプレーをしてはいけない。前に皆川がいるので、プレッシャーがかかっている状況ではそこに入れるということをした。毎回同じプレーをすると、相手に読まれるということもある。つなぐ場面と長いボールを使う場面、両方があった試合だったと思う」

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