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[プレミアリーグWEST]G大阪ユース、1年生MF堂安が2発演出

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[9.27 高円宮杯プレミアリーグWEST第15節 C大阪U-18 1-3 G大阪ユース C大阪舞洲G]

 大一番で1年生MFが輝きを放った。ガンバ大阪ユースのU-16日本代表MF堂安律(1年)は前半45分、相手がラストパスを警戒する中で右サイドから判断良く左足シュートを打ちこんで先制点につながるプレー。「ゴール前が自分の特長を出せる場所だと思っている」というMFはさらに45分、スピードとタイミングよくバイタルエリアでパスを受けると、スピードに乗ったドリブルでDFを引き付けて右前方へラストパス。これをFW妹尾直哉が右足で決めてリードを2点へ広げた。

「得点に絡むプレーができたらいいと思っていた」という堂安のふたつのプレーがチームに2得点をもたらした。堂安は後半にも混戦を抜け出して左足シュートを放ち、スルーパスなどでチャンスメーク。守備面でも切り替え速くプレッシャーをかけ続け、球際でも厳しさを見せるなど勝利の立て役者となっていた。梅津博徳監督も「(これまでは代表活動によって)コンスタントに合わせる時間がなかった。春から言ってきたことを今やってくれようとしている。。1年生ながら切り替えもやってくれた。一番ゴール前の質も高い」と評価したプレーでダービー、そして首位攻防戦勝利に大きく貢献した。

 今月行われたAFC U-16選手権ではU-16日本代表のキャプテンマークも巻いてアジアのライバルたちと戦った。チームでの攻撃的MFと違い、左SBとして戦った堂安は香港との初戦で先制ゴールを決め、オーストラリア戦では追撃ゴールをアシスト。「SBが得点王になる」というチームコンセプトの中で攻守に奮闘したが、チームは準々決勝で韓国に敗れて世界切符を逃した。「悔しかった。(ただ)SBやることで、自分運動量少ないので、SBやっていい経験ができたと思います」。アジア敗退はもちろんショックだったが、この経験を自身のこれからの成長に必ず結びつけなければならない。

 まずはG大阪でプレミアリーグのチャンピオンシップを獲る。「チームとして団結力というか、ひとつになってきた。いいチームになってきていると思います。試合に出えへん選手とかが1年生のボクに結構声かけてくれる。ボク、緊張しいなので。(出られない選手は)ふつう、『悔しい』とか、『なんでやねん』とか思うと思うんですけど、『前向きに』とか声かけてくれる。いいチームだと思います。(自分は今)チャンピオンシップ目指してやっている。残り3戦、得点とアシストで絡んで、チームのために走って、守備して、攻守において頑張っていきたい」。アジアで経験した悔しさをタイトル獲得で晴らす。

(取材・文 吉田太郎)

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